かつて島根県に存在した遊園地『一畑パーク』とは


ゾウやライオンもいた!?島根県に存在した大型テーマパーク『一畑パーク』
どうもこんにちは。山陰のタウン情報誌「ラズダ」編集部べーやんです。
島根県出雲市小境町(旧平田市)に、かつて「一畑パーク」という名の遊園地が存在したことをご存知でしょうか。
1979年に閉園したため、きっと30代以下の方は知らない方が少なくないハズ!かくいう私も、両親から聞いてその存在を知った身。
約45年前まで地元に遊園地があったと思うと、少し信じられない気持ちになります。
『一畑薬師』近くの山上にありながら、ピーク時は年間12万人ものお客さんが訪れた「一畑パーク」。
今回は、遊園地の跡地を歩きながら、当時の面影を探してきましたよ!
敷地1万3000坪!山陰最大級のテーマパーク
「一畑パーク」は、1961年10月にオープン。
『一畑薬師』参拝道のすぐそば、標高約180メートルの眺望のいい山上に位置していました。
開園時は約5000坪の敷地でしたが、8年後には「第2パーク」を増設。敷地は1万3000坪に広がりました。
ピーク時は年間12万人が訪れたそうで、山陰のファミリー層にかなり人気のスポットだったようです。
春には「ニューギニア博」、「ハワイ博」、秋には恒例の「菊人形展」など、イベント会場では季節ごとに特別展が開催されました。
発見がいっぱい!一畑パークの跡地を散策
今回、跡地を歩くにあたり、『一畑薬師』参道で老舗まんじゅう店『開眼堂(かいがんどう)』を営む曽田さんにご同行いただくことに。
なんでも曽田さんは、幼少期に「一畑パーク」で数えきれないほど遊んだ“一畑パークの申し子”のような方!!
家から近かったこともあり、季節ごとのイベントにもいろいろ参加したのだとか。
ゾウやライオンがいた「第1パーク」
曽田さんと跡地を歩くと、新しい発見がいっぱい!
「ココが入場口だった」、「この辺にイベント会場があった」など、当時の位置まで正確に覚えておられました。
ただの草むらや砂利道になっている場所も、話を聞くうちにイメージがふくらんで次第に遊園地に見えてきます・・・!
例えば、曽田さんが営むまんじゅう屋『開眼堂』の裏手に広がる樹木葬。
ココは以前、ライオン、トラなどのどう猛な動物たちがいた「動物舎」だったそう。
「動物舎」のほか、ハクチョウやクジャクがいる「鳥類舎」もありました。中でも入場口付近にいた“ゾウのパコちゃん”は、遊園地きっての人気者!
第2パーク増設後は、園内には実に62種・約300もの動物がいたとのこと。
出雲市にゾウやライオンがいる動物園があったなんて、今ではちょっと信じられないですね・・・!
一畑パークの名物「ビックリハウス」とは!?
イベント会場のすぐ近くにあったのは、一畑パークの名物アトラクション「ビックリハウス」!
小さな小屋の中に設置されたベンチに座ると、壁面に映し出される映像と、可動式のベンチが連動。
現代でいう「ミステリーハウス」のような錯覚を楽しめるアトラクションだったようです。
コーヒーカップの跡が・・・!
ジェットコースターこそなかったものの、観覧車、メリーゴーランド、 回転ブランコなどなど。子どもにとっては、充分なアトラクションがそろっていた「一畑パーク」。
第2パークの跡地へ行ってみると、何やら大きな円形の跡が。こ、これはもしやコーヒーカップ・・・!?
実際に当時の写真と見比べてみると、確かに同じ場所にコーヒーカップが映り込んでいました。
なんだかブラタ●リしてる気分・・・!た、楽しすぎる!!
第2パークには芝生広場があったようで、写真にはシートを広げてのんびり食事する人の姿も。
現在ほど公共交通機関が整っていなかった昭和中期、県外へ遠出するのもひと苦労だったハズ。
「お子様の楽園」をうたった「一畑パーク」は、多くの山陰のファミリー層にとって代えがたいレジャースポットだったのかもしれませんね。
写真協力:一畑電車株式会社
YouTube「ラズダTV」で本編公開中!
かつて島根県に存在した巨大遊園地「一畑パーク」跡地を歩いたら発見が多すぎた
YouTubeチャンネル「ラズダTV」では、一畑パークの跡地をじっくりと散策!他にもいろいろな発見があったので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
【一畑薬師の参道さんぽ記事】
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この記事を書いた人

タウン情報ラズダ編集部
編集部べーやん
山陰のタウン情報誌「ラズダ」の編集者。出雲市佐田町出身。
新しいラーメン屋には行かなきゃ気が済まないィィ性格(だそう)。
超ローカルYouTubeチャンネル「Lazuda TV」の立ち上げから、企画・編集・出演を務めています!
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