太陽の光は子どもの発達を促す栄養剤!?子どもと太陽の関係性とは
太陽の下で活動することは子どもの発達に大切
こんにちは。レインディアの藤原です。
バレンタインデーが過ぎ、日が延びて暖かくなってきましたね。
先日、天気が良いので娘と皆生温泉の海岸まで、サイクリングに行ってきました。道中、新しいお店が作られていたり、昔の車が走っていたりと、私の気分転換にもなって楽しかったです。
娘は、いろいろなお店の看板を見て、店名に笑ったり、クイズを考えて出してきたり。移動中もずっとお喋りタイム。海岸に着くと、貝殻を拾ったり、棒を見つけてきて波打ち際で遊んだり。幸せってこういう時間の事かなぁって、感慨にふけってしまいました。
春が近づいてきましたので、皆さんもサイクリングを楽しんでみてくださいね。
さて、今回のコラムは、春の日差しを楽しめる時期になりましたので、《子どもと太陽》について。
私が取り組んでいる古民家再生プロジェクトのリフォームで悩む課題が「室内が暗い」点。日本家屋は家の中が暗いんですよね。
私が小さい時、田舎のじいちゃんばあちゃんの農家の家も、昼間でも家の中は真っ暗。日中は縁側や作業場などで過ごし、ご飯時以外は家の外で過ごしていました。エアコンはなく、照明も今ほど明るくなく、窓の立て付けも悪かったので、外の方が心地良かったのでしょう。
それが、街の活気や出歩く人の数にも影響していたのでしょうけど、最近では家の中が快適になり、みんな家の中から出なくなってきました。
みなさんは「太陽を浴びる時間が減っている」と感じたことはありませんか?
北欧のインテリアや住居設計では、まず太陽光をどう家の奥まで引き込むか考えます。
カーテンを使わなかったり、窓を多くとったり、天井を高くし壁や床を明るい色にします。窓から入った太陽光が、床や壁に反射し、太陽光が拡散して明るく感じるのです。
緯度が高いために、太陽が日本ほど高くならないのも光をとり込みやすい理由ですが・・・。
太陽が身体に与える影響とは?
太陽は、体にどの様な影響を与えるのでしょう?
冬場、太陽が出ない日もある北欧や海外の国では、ビタミンD剤が配布される地域があります。
骨の健康に影響するビタミンDは、日光浴によって合成されるので、成長期の子どもには必須。子どもが外で遊びたがるのは、体を成長させるために、日光が必要だからなのでしょうね。
日本人の8割がビタミンDが足りないとも言われているので、生活の中で意識した方が良さそうです。
また、東京の小学生の8割が近視であるというニュースが先日流れていました。
昔の日本人のイメージが近眼でがに股、背が低くて首からカメラをぶら下げている、なんて時代がありましたが、遺伝的に日本人は近視の傾向があるようですね。
しかし、それは太陽を浴びていないからではないか?とも、海外の論文で発表されています。アフリカの原住民など、草原で太陽を四六時中浴びている環境の人々は視力がいい一方、森や山の陰、ビルや家が立派な地域の人々が、子ども時代に近視になるのは、何か影響がありそうですよね。
日本眼科医会のサイトには、以下のようにあります。
屋外活動による近視の予防効果は、年齢が低い子どもほど高いため、特に保育園や小学校低学年のお子さんであるほど意識して、安全に取り入れるようにしましょう。
学校の昼休みや、授業の合間の休憩時間に、外に出ることで、1 時間程度は外にいる時間を増やすことができます。体育の授業が外で行われた場合は、 2時間程度は外にいる時間が確保できます。
また、一見暗そうにみえる建物の影や、木陰でも、屋外であれば、教室などの室内に比べて、近視予防に十分な照度(具体的には照度計で1000~3000ルクス以上)が確保できることが多いです。
このため、必ずしも直射日光のもとで過ごす必要があるわけではありません。むしろ日差しの強い直射日光があたる広場や校庭では、熱中症や紫外線などの悪い影響にも配慮する必要があります。強い光を浴びすぎると、将来の皮膚がんの増加などの悪影響もありますので、木陰などで過ごしましょう。
と、具体的なアドバイスが記載されています。
骨や目以外にも、体温調節を司る汗腺の数も、幼少期に決まると言われています。
最近、小学生が熱中症で倒れるニュースを毎年目にしますが、それは学校側の対応云々の前に、そのお子さんがそもそも体温調節が苦手な体であったのかもしれません。
エアコンやネット環境が整った現代の生活環境で育つ子ども達は、昔の感覚では想像すらできない体になっている可能性があるのです。
子どもが風邪をひかないようにと、赤ちゃんを冷暖房完備のお部屋で寝かせていませんか?
良いつもりで過保護にした事で、屋外で生活しにくい、団体に合わせた生活ができない体にしてしまっているのかも。国が窓の小さな高断熱住宅を義務化してしまっていますが、環境意識の高まりが体作りにはむしろ悪影響かもしれないのです。
お母さん方は、日焼けによるシミやソバカスなどが気になり外に出たくないかもしれません。お父さんは、汗をかいて体臭が臭いと子どもに言われてショックかもしれません。
太陽の下を歩くだけで、かなり疲れます。けれど、子どもの健康を願うのならば、太陽光を間接的にでも浴びる時間を1日1時間くらいは意識したいですね。
なんと言っても、太陽はタダで健康に繋がる自然のエネルギー!使わないのは損ですよ~。
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この記事を書いた人
Reindeer 代表取締役社長
レインディア藤原さん
北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。
最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。
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