「キグチテクニクス」ってどんな会社?[鳥取・島根のリーディング企業2024]
働いてみたい注目企業65社!就活の必携本「鳥取・島根のリーディング企業2024」
みなさんこんにちは、鳥取・島根のタウン情報誌「ラズダ」編集部です。
ラズダとっておきの別冊本「鳥取・島根のリーディング企業2024」が山陰の各書店にて発売中です♪
鳥取・島根には業種を問わず、“山陰から世の中を元気にしたい!!”と本気で考えている企業がたくさん。
本誌で紹介しているのは、山陰を、日本を元気にしよう!という熱い想いを持つ65の企業。「この企業で働いてみたい」「こんな人たちと仕事がしてみたい」そんな企業がきっと見つかる就活情報誌です。
今回は「鳥取・島根のリーディング企業2024」の中から、私が特に気になった企業をピックアップ!新卒就活、転職、UIJターンの参考にしてみてくださいね♪
「キグチテクニクス」ってどんな会社?
未来のものづくりを創造 世界を舞台に活躍
世界が認める高技術で人々の安心安全を支える
普段何気なく乗っている車や、子どもたちが公園で使う遊具。これらの安全性の陰には、数えきれないほどのテストが行われていることをご存知でしょうか。国内最大級の独立試験所「株式会社キグチテクニクス」は、身近な遊具や自動車を始め、飛行機やロケットなどの航空宇宙、火力発電所などのエネルギー業界で使われる金属や複合材などの品質や性能評価を実施。国内外の“ものづくり”を支え、私たちの暮らしに安心安全を生み出すとともに、未来を創る最先端の技術にも大きな力を添えています。
“鋼の町”として知られる島根県安来市で1961年、高級特殊ヤスキハガネの研磨を手がける会社として創業。その技術を生かし、機械加工や試験部門に事業を拡大しました。試験会社としては後発組だったことから、ISOマネジメントシステムなどの国際規格を積極的に取得する戦略を進め、2010年には航空宇宙業界での国際的認証プログラム「Nadcap」を取得。GE(ゼネラル・エレクトリック)を始めとする世界3大航空機エンジンメーカーのすべてから認証を受けるなど、国内外の大手企業から高い評価を得ています。
同業他社に負けない特徴的な強みが、試験素材の切り出しから熱処理、加工、試験評価まで、全国でも数少ない一貫体制を築いていること。高品質、短納期、低コストを実現し、国際的な競争力を生み出しました。年々増加する受注に応じて設備投資も積極的に進め、高温での材料特性を評価するクリープ試験機約350台、疲労試験機約80 台を所有し、世界有数の試験ラボとして認知されています。
培った技術力を生かし新領域のニーズに応える
現在は、コロナ禍で激減していた航空機需要も回復。「期初から好調で、毎月過去最高の受注を達成している。期待通りの状況」と武久浩之専務。主軸事業である航空機産業関連の業務はもとより、新分野である「空飛ぶクルマ」に関する素材の評価試験、民間ロケットを中心とした宇宙産業関連の材料試験など、従来の取り組みを加速させることで新たな領域への進出をうかがっています。「大きな環境の変化の中でこの一年さまざまな調査を行って気づいたことは、材料試験の分野を開拓していくことで、我々がまだまだ成長していけるということ。新規事業にも取り組んでいくが、従来の材料試験の分野にさらに注力し発展させる取り組みを加速させていきたい」。
また、コロナ同様に大きな環境変化をもたらした、2020年10月の「2050年カーボンニュートラル(CN)宣言」によるエンジンからEVへの開発シフトの高まりにも「例えば、水素を運ぶ際には、冷却して液体水素としてタンクに充填して運搬します。このようなタンクは、極めて低い温度下で安全な運用を行う必要があります。そのためには我々が長年培ってきた“材料試験”の技術で、タンクの材料が安全に使用できることを保証することで、CNに貢献できます」と自信を垣間見せます。
創業時より受け継がれる高い技術力をベースにしながら、激変する外部環境や技術革新に適応する進化の歩みを日々進めています。
高精度の加工のみならず最新の造型機での研究開発も
大久佐恵幸さん(25)の主の仕事は、試験業務において、最初に必要な工程は試験片の製造で、顧客に提供された素材を小さなピースに加工すること。この業務を担当する製造2課で、社内でも特殊な作業です。大久佐さんは、3Dプリンタなどの造形機を使った作業や3Dスキャナによる測定が担当で「業務の中には、離れた場所から造形機を動かすといった遠隔製造の実証事業などもあり、研究や開発の側面を持つ業務が多いですね。一人で担当するので、円滑に業務が進むように心がけています」。
ものづくりが好きで、松江高専の学生時代には個人で3Dプリンタを購入し、雑貨などの小物を制作していた経験もあり、「入社以前の技術や知識が活かせる業務をさせてもらっています」と笑顔で話します。
社内でも特殊な作業のエキスパートとして活躍し、発電用風車の内部を3Dスキャナで計測するため九州から東北まで全国を飛び回るなど、多忙な日々を送っています。
世界有数の規模と技術を誇る試験ラボ
材料特性や組織などを調べる試験部。試験片を引っ張ったり、曲げたり、壊したりして、強度や耐久性、安全性、靭性などを評価する強度試験の中で、クリープ試験を担当するのが、強度試験課金属材料係の吉元壯さん(23)です。
最大50トンもの荷重をかけられる引張試験機では、マイナス196度の液体窒素雰囲気で試験を行ったり、逆に1000度以上の高温環境下で引っ張ったりすることも。切欠きの入った試験片を高速で振り下ろしたハンマーで破壊するシャルピー衝撃試験もあります。「予想と異なる結果が出てスケジュール通りにならないことも多いですが、半年から一年間にわたる試験の成果が出たときは、安堵感とやりがいを感じます」。
米子工業高校の機械科で学んでいた吉元さんは、会社見学に訪れた際、使い方も想像できない機器が並ぶ試験部門と綺麗に整備された職場環境が印象に残り入社を決意。入社5年目を迎え「試験技術向上はもちろん大切ですが、様々な業務に触れることで知識と視野を広げ、どのような事にも対応でき頼りにされる人になりたい」と抱負を語ります。
電子顕微鏡によるミクロ組織の解析も
島根大学総合理工学部で有機化学を専攻した沖摂奈さん(27)は、疲労試験課組織解析係で金属の組織解析を担当。薬品で腐食させた金属表面を、光学顕微鏡や電子顕微鏡で観察してミクロ組織を解析しています。
金属組織を最大50万倍もの大きさで見ることができる電子顕微鏡。「試験片は細かく加工されていますが、素材の元々の形やどのように作られたのかといったバックグラウンドを把握することで、組織解析、試験品質も向上します」と話す沖さんは、さまざまな勉強会に参加し、スキルアップに励んでいます。
入社3年目には上司からの勧めもあり、先端金属素材の研究拠点である島根大学次世代たたら協創センターに8か月間の出向も経験し、超合金に関する産学連携の共同研究を担当しました。「研究の内容はもちろんですが、第三者的な視点、外部からの視点で会社や自分の業務を見つめ直す良いきっかけになりました。出向時は、特に他部署の人ともコミュニケーションをとる機会が多く、営業部門の方々と接する中で刺激を受けて、コミュニケーション能力が向上したと思います」。
変革し続ける世界のキグチテクニクス
近年では、確固たる材料試験ビジネス基盤の下、国内はもとより海外からの受注も増加しているといいます。「2019年にはアメリカ法人を設立したが、現時点では海外顧客から発注を受けた業務を国内のラボで試験実施する形が主力となっている。韓国や台湾をはじめアジア各国からの受注も増加してきており、今後はヨーロッパにも力を入れていきたい」と武久専務。
さらなる成長のために「新しいことにチャレンジしてきた歴史を持つ会社なので、新しいことを面白がってくれる人、苦労することも楽しみながらやってくれる人と一緒に仕事がしたい」と呼びかけます。
採用担当者からあなたへ
さまざまな企業情報に触れて、それぞれの企業の魅力を知ることが企業研究につながってゆきます。研究を進める中で当社にも興味を持ってもらえると嬉しく思います。企業もまだ成長過程です。みなさまと共に成長できればと思います。
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採用直通TEL/080-8247-6083
採用直通 E-mail/miyabara_t@kiguchitech.co.jp
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企業概要
事業内容 | 製造業、検査業 |
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創業 | 昭和36(1961)年11月1日 |
代表者 | 代表取締役 木口 貴弘 |
社員数 | 186名(男153名 女33名) |
株式会社 キグチテクニクス
カブシキガイシャキグチテクニクス
電 話:0854-22-2619
住 所:島根県安来市恵乃島町114-15 [MAP]
情 報:HP
sponsored by 株式会社 キグチテクニクス
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編集部にっかんくん
山陰のタウン情報誌「Lazuda」編集部に所属(?)。新しいコト、ウワサに目がないミーハー。当サイトのマスコットキャラクターも務める。