智頭町でほくほく。人情味あふれる『大判焼ききょうばし』店主にもらった言葉
仕事の合間のひと息in智頭町。不思議&ほっこりエピソードをどうぞ
こんにちは。偶然が生む発見が大好物。あつきちです!
取材に出かけると、「偶然入ったところに思わぬ発見があった!」なんてことも。
まだまだ知らないことが多い地元で、“山陰の魅力再発見”してきました!今回は偶然出会った、智頭町のステキな大判焼き屋さんでのお話です。
お腹がすいて大判焼き屋さんへ行ったら、なぜか食べ物の絵を描いてくれた
9月下旬の昼下がり、私は鳥取県智頭町内を歩いていた。
あつきち
「あ~仕事もひと段落。お腹減ったな~。あ、大判焼き屋さんだ」
お店の名前は『きょうばし』。
智頭駅から7分ほど歩いたところにあり、千代川沿いにあります。遠目からでもよく分かる、赤い字で大きく書かれた「大判焼」の字が目印です。
あつきち
「大判焼きって、涼しくなってくると余計に食べたくなるんよね~。“今が旬の栗あん”だって!これにしよ」
きょうばし店主
「いらっしゃい」
あつきち
「こんにちは~。わっ焼き立てのいい香り」
きょうばし店主
「なににする?」
あつきち
「栗あん! あ~白あんも捨てがたい・・・。1個ずつください!」
きょうばし店主
「ひとつが大きいから1個にしとき」
あつきち
「じゃあ秋だから栗あんにします!」
口数の少ない店主。けれど、焼きあがるまでの数分間、店主のショウイチさんは少しずつ口を開いてくれました。
聞けば『きょうばし』は50年も続くお店。ショウイチさんのお姉さんが40年、そしてショウイチさんが引継ぎ、今年で10年くらいになるのだそう。
あつきち
「うわ!本当に大きい~!」
ショウイチさん
「1個で良かったでしょ」
あつきち
「うん、そうかも(笑)」
ショウイチさん
「良くなるよ」
あつきち
「へ?(口に大判焼き含んでる)」
ショウイチさん
「“人が良くなる”と書いて食べると書く。食べれば今日も明日も良くなるってこと」
あつきち
「本当だ! 良くなれ~良くなれ~(もぐもぐ)」
「栗あん」はいつまであるかと聞いたら「もう明後日くらいにはない」とのこと。
あつきち「もう栗なくなっちゃうの!? じゃあ今日来れてラッキーでした!」
きょうばし店主
「次はね~サツマイモ」
あつきち
「サツマイモかぁ♪ いいですね!」
きょうばし店主
「サツマイモは好きか?」
あつきち
「サツマイモ? 栗と同じくらい好きです」
発売前のサツマイモの大判焼きを作ってくれる!? と思っていたら、ショウイチさんが取り出したのは1枚の色紙と筆。そして絵具・・・?
あつきち
「絵具・・・?」
ショウイチさん
「これはね顔彩っていうの」
あつきち
「絵も描かれるんですか? 大判焼き屋さんなのに?」
ショウイチさん
「なんでもするよ」
スラスラ筆を進めるショウイチさん。サツマイモの絵があっという間に完成。
ショウイチさん
「あぁ~。ちょっと水がかかっちゃったな」
完成した絵をプレゼントしてくれました。滞在時間は40分程度。ほかにもいろいろな話をしました。
ちなみに、ショウイチさんが大判焼きを焼く部屋の中はこんな感じになっています↓
あつきち
「な、何者なんですか・・・?」
何者かは、あまり教えてくれなかった(笑)。けど、どんどんショウイチさんの不思議な魅力に惹かれていく私。
智頭町での仕事の合間の、ほんのちょっとした出来事でした。
お店の中に入らないと気づけない、智頭町の新たな一面も知れたし、何よりおもしろい人を発掘することができました!(笑)
思い切って外に出ると、たま~にこんな出会いがあります。
「人が良くなる」とは?
食べれば人が良くなる。食べてほくほく。食べ物に感謝をして「いただきます」、「ごちそうさま」。人の温かさにほくほく! 大判焼きを食べたこともだけど、このお店、ショウイチさんに出会えたことが、私を一歩先に成長させてくれたのかもしれません。
心はいつもほくほく。
色紙のお礼に、大判焼きの白あんを1個買って帰りました。きょうばし
住 所:鳥取県八頭郡智頭町智頭1509-2 [MAP]
営 業:10:00~18:00頃 *早く閉まる場合あり
休 み:なし
駐 車:なし
鳥取・島根のお仕事情報
この記事を書いた人
タウン情報ラズダ編集部
編集部あつきち
タウン情報ラズダ編集部。鳥取県米子市、白ネギがおいしい町出身。
好きな食べ物は旬の野菜とくだもの、大豆製品。夏に見るツヤッツヤなナスと、冬のぶっくり太ったカブを見つけると、うれしくてテンションが上がります!
取材先で感動した場所は隠岐の島「摩天崖」、思い出の取材先は境港市「ポパイ」と大田市「Cafe Asbach」。
偶然が生む発見が大好物!ハプニングは好きな方です!
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