往来の要衝として栄えた時代の貴重な資料を公開

スポット展「あさくみの促戸 松江市朝酌矢田Ⅱ遺跡の記憶」(島根県松江市)の開催情報

2024/06/19(水)~2024/10/28(月)

島根県立八雲立つ風土記の丘展示学習館常設展示室

松江市 展覧会・アート

「促戸」とは、瀬戸、つまり川の狭まった場所。
『出雲国風土記』 嶋根郡条には、「朝酌促戸」として大橋川周辺の人々の様子が記され、川の渡し場を「朝酌渡」(矢田の渡し)と呼ぶ。奈良時代には出雲国庁から隠岐国へいたる古代官道「枉北道」とまじわり、水陸両交通の要衝として栄えた。

松江市朝酌町の大橋川北岸にあたる朝酌矢田Ⅱ遺跡では古代の礫敷が検出され、朝酌渡にかかわる施設があったと考えられる。
古代官道にともなう渡し場の発見は全国的にも貴重な成果であり、古代の交通を考える上でも注目される遺跡だ。
展示資料は30点と小規模だが、縄文時代の石器や弥生土器、古代の須恵器、中世の下駄、陶磁器など、様々な時代に渡ってこの遺跡が人々の往来が交わる土地であったことを物語る逸品ぞろいだ。

詳細情報

スポット展「あさくみの促戸 松江市朝酌矢田Ⅱ遺跡の記憶」

日程 6月19日(水)~10月28日(月)9:00~17:00(最終入館16:30)
会場 島根県立八雲立つ風土記の丘展示学習館常設展示室
住所・地図 島根県松江市大庭町456 [MAP]
電話 0852-23-2485
料金 観覧大人200円、大学生100円、高校生以下無料(9/14~10/28は観覧大人300円、大学生200円、高校生以下無料)
お問い合わせ 島根県立八雲立つ風土記の丘
URL https://www.yakumotatu-fudokinooka.jp
備考 休み:火曜(祝日の場合、翌日休館)