【とっとり・しまねの工務店図鑑vol.07】

オール無垢のログハウス仕上げなのに、実はローコスト住宅という、一瞬「？」と理解し難くなるような住宅。

それが安達建築設計事務所がプロデュースする「心と体の健康住宅 cute.」（以下cute）の家です。

「住宅ローンで苦しむのではなく、健康的な無垢の木に包まれて、幸せな毎日を過ごして欲しい。cuteでそんな暮らしを届けたい」と語る、代表の吉田さん。

建築士として多くの家づくりに関わる中、「普段の暮らしを犠牲にしてまで、家を建てなければならないのか？」と疑問を抱くようなケースに何度も遭遇。「貯金がなくても、家賃並の支払いで家が建てられないか？」と考えたことが、cuteを始めるきっかけとなりました。

しかし、ローコスト＝規格住宅では、設計事務所がやる意味はありません。まずは自由設計であること、そして無垢の家であること。

こうして、『低価格だけど価値のある住まい』がcuteの絶対条件になりました。

無垢で仕上げることで材料がシンプルになるなど、価格を抑えられる理由がいくつもありますが、そのひとつに、cuteの母体が設計事務所であることが挙げられます。

住宅専門のハウスメーカーと違い、本業と補完関係にする仕組みを整えました。

吉田さんは「会社なのに利益を追求しなくてどうする、という意見もあるでしょうが」と自嘲します。ですが、そもそも「家を建てたい人のため」という思いから始まったcuteなのに、「これで左うちわになったら本末転倒」とその意思は固いです。

住まいとしてのcuteの魅力は「無垢の内装」。一般的なローコスト住宅にはない素材感ある室内の仕上がりは無垢ならでは。

また、クロス仕上げなどと違い、年月を重ねるごとに味わいが出くるのも無垢だからこそ。とりわけ、吉田さんが推奨するパイン無垢は、北欧家具にも重用される木材で、和風建築にはないカジュアルな風合いを醸し出します。

このうえさらに、自由設計でパッケージングしたcuteは、ローコスト住宅を「妥協するものでなく積極的に選ぶ」住まいへと昇華させています。

そんな「いいことずくめ」で着実にファンを増やしてきたcuteですが、少し困った問題も・・・。

「古ビルの暗い急階段を上った２階にある当社事務所の雰囲気が、cuteのイメージとかけ離れているせいか、不安を覚える人も多いみたいで」と苦笑いの吉田さん。

老舗ゆえの昭和然としたエントランスで、最近ではストリートビューなどでの事前確認が容易なため、余計にそのような問題も出ているようですが、勇気を出して（？）訪ねてきた人たちも、詳しく話を聞くにつれてどんどん明るい表情になっていくそうです。ともあれ、まずは一歩前へ！

吹き抜けリビングが広さを演出

吹き抜け勾配天井の心地良いリビングはオール無垢仕上げと、まさに「cute」らしさに満ちた施工例。

26坪と狭小ながら、施主様のマストな間取りを実現できるのも注文設計だからこそ。

２階は各部屋主の趣向に合わせた秘密基地っぽい仕上げになっているのもおもしろいですね。

自然素材に包まれた空間

山と海に囲まれた絶好の立地を活かし、別荘をイメージして建てた家。

素晴らしいロケーションとオール無垢の住空間の相性もよく、外も内も非日常めいた雰囲気がさらに気分を盛り上げます。

LDKの小上がり和室コーナーには、収納部分をアレンジした趣味コーナーも。

大自然に溶け込む内部オール無垢の家

cuteのコンセプトをそのまま大自然の中に持ち込んだ、遊び心ある山小屋風の住宅。

「大自然の特別な環境の中で普段の暮らしを謳歌したい」という施主様の願いを形にしたもの。

玄関扉を開けると、すべての空間が一体化した、野趣あふれる仕上がりになっています。

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有限会社 安達建築設計事務所 / 株式会社 すまいるcute.

電 話：0859-33-7808
住 所：鳥取県米子市道笑町2-172 [MAP]
情 報：HP

【建築設計事務所登録番号】 一級建築士事務所 鳥取県知事登録(06) 第225 号

sponsored by 有限会社 安達建築設計事務所 / 株式会社 すまいるcute.