出雲市・高瀬川沿いに古書店『書堂しろへび』オープン。コワーキングスペースも
古書×コワーキングスペース。出雲市今市町に『古書と空間 書堂しろへび』オープン
こんにちは! 山陰のタウン情報「ラズダ」のライター・かのです。
今回は、2025年10月に出雲市にオープンした『古書と空間 書堂しろへび』をご紹介。
古民家を改装し、読書や作業ができるコワーキングスペースも兼ね備えた古書店です。
『書堂しろへび』の場所、営業日
『書堂しろへび』があるのは島根県出雲市今市町466-2。高瀬川沿いに位置しています。
営業時間は13:00〜21:00で、定休日は火曜です。
古民家を改装。デザイン本や郷土史が中心に並ぶ古書店
高瀬川沿いの民家を改装してオープンした『書堂しろへび』。
「できることはできるだけ自分たちで」と、オーナーさんができる範囲を自力で整えていきました。
押し入れ部分は床から張り直し、本棚が収まる空間へ。古民家の落ち着きと、DIYで仕上げた素朴さが、訪れる人を自然とリラックスさせてくれます。
店内には、デザインや郷土史を中心に、様々なジャンルの古書が並びます。
特に、郷土史は山陰で扱う書店が減ってきている現状を受け、「なくしてはならない」との思いをもって、積極的に仕入れているそう。地域の歴史や文化にふれられる本がまとまっているのは、この店ならではの魅力です。
本の買取も行っており、店内には教科書や実用書、趣味の本なども多く並びます。
元々デザイン関係の仕事をしていたオーナー。書店のポップや案内板のデザイン、店のキャラクター「蛇足(だそく)くん」もすべてオーナーが描いたもの。
手作りの看板や棚と調和し、温かい空気をつくっています。
思い出の一冊を循環させる「0円絵本コーナー」
店の一角に設けられた「0円絵本コーナー」。落書きや傷があり、売り物にはできないけれど、読む分には困らない絵本を自由に持ち帰れる場所です。
子どもが夢中でめくった跡が残る絵本、なくなく手放した思い出の一冊。誰かがずっと大切にしてきた物語が再び巡り、また誰かの手へ。
本を捨ててしまうのではなく、地域の中でゆるやかに循環させるための、小さな受け皿になっています。
2階はコワーキングスペース。本やマンガは読み放題!
2階は仕事や勉強、静かな作業をするためのコワーキングスペース。
作業に没頭したい時、アイデアを練りたい時、肩の力を抜いて読書したい時にピッタリの場所です。
2階では、購入した本はもちろん、置かれた本や雑誌、マンガなどすべて読み放題!お菓子や飲み物も持ち込みOKなので、ゆったり読書タイムを過ごせます。
押入れ部分にはマンガが棚いっぱいに。まるで秘密基地のようなワクワク感がありますよ。
| 大人 | 1時間200円(上限1000円) |
|---|---|
| 中高生 | 月~金曜:1日300円 土日祝:1日400円 |
傷んだ本をもう一度本棚へ。「REBO-Nプロジェクト」で本の循環を
『書堂しろへび』での特徴的な取り組みが、傷んだ本やカバーがない本を再生させる「REBO-N(リボーン)プロジェクト」。
まだ読めるけれど、状態が悪く手に取られにくくなってしまった本に、オーナーが新たな装丁を施し、再び本棚へ戻していきます。
表紙にはオーナー直筆のタイトルが添えられ、世界に一冊だけの新しい姿へ。
修復が難しい本は、和紙のしおりやコースターとして生まれ変わり、別の形で使い続けられます。
本を大切にする姿勢が感じられるステキな取り組みで、本と人をつなぐ新しいアプローチになっています。
古書と、作業の場。どちらもゆっくり楽しめる『古書と空間 書堂しろへび』は、訪れる人のペースに寄り添ってくれるような場所です。
新しい本と出合いたい時や、作業に集中したい時、小さな発見を求める時。高瀬川沿いにあるこの店に、ふらりと足を運んでみてはいかがでしょうか。
古書と空間 書堂しろへび
ショドウシロヘビ
住 所:島根県出雲市今市町466-2 [MAP]
営 業:13:00~21:00
休 み:火曜
駐 車:2台
情 報:Instagram
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この記事を書いた人
タウン情報ラズダ編集部
編集部かの
食べることとカメラに夢中で、週末は美味しいものを食べに行くか写真を撮りに出かけまくっている。
新しい場所や定番スポットから、その辺の路地裏や穴場スポットまで、調べて気になった場所にはとりあえず行ってみるのがモットー。しかしキラキラしたこと・ものが苦手なためか、写真のトーンは暗めになりがち…。
特技は路地裏に住む野良猫と友達になること(らしい)。
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