もはや寒い!?出雲市の“天然クーラー”『八雲風穴』が今年も開園

編集部べーやん
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まるで天然クーラー!出雲市の避暑スポット『八雲風穴』

どうもこんにちは、山陰のタウン情報誌「ラズダ」編集部べーやんです。

な、夏なのに涼しい!
いや、むしろ寒い!!
(ガクガク)

この洞窟のような場所は、島根県出雲市佐田町にある避暑スポット『八雲風穴(やくもふうけつ)』。

温度計を見てみると、わずか5℃!

・・・まるで冬!

知る人ぞ知る穴場スポット『八雲風穴』。真夏でもひんやりとした冷気が岩の隙間から流れ出す、まるで“天然のクーラーボックス”のような場所です。

今回は、自然が生み出した不思議な名所をご紹介!

毎年夏限定で開園!『八雲風穴』とは?

出雲市佐田町の朝原地域にある『八雲風穴』。毎年、夏季限定で一般開放されていて、2025年は8月31日(日)まで開放中。

地上 1 階・地下 3 階の木造施設があり、天然の冷風で涼める場所。地上 1 階の室温は約25 ℃、対して地下1階は約10℃、地下2階は約5℃と、下に降りるほど室温が下がります。

洞窟の内部はまさに“天然冷蔵庫”のような環境。外の蒸し暑さがウソのようにス~っと汗が引き、自然の力のスゴさを肌で感じられます。

「どうして冷たい風が吹き出すの?」と、仕組みが気になりますよね。

この周辺が海だった太古の時代。火山の爆発で海中に噴出した溶岩が急速に冷やされ、隙間ができた岩となったそう。それが堆積して現在の地形ができあがり、山塊を流れる地下水によって冷やされた空気が、夏は地表に流れ出すと考えられています。

ちょっと難しい理屈ですが、つまり長年の地形変化によって生み出された「天然冷房」といったところでしょうか。

私が訪れたのは「風穴開き」があった7月19日。

外の気温は30℃を超える猛暑日。にもかかわらず、施設内に入った瞬間、キンキンに冷えた冷気が一気に吹き付けてきました。

「うわ、涼しい~♪」と声をあげてしまうほどのひんやり感。

風穴の年間平均気温は10℃前後。ほぼ一定のため、「天然の冷蔵庫」として食品の保管に役立てられることも。

昔は蚕(かいこ)の卵を保管する「蚕種貯蔵庫」として利用されていたそう。古くから地元の人々の生活にも活用されてきたのですね。

当日は、施設内にスパークリングワインが貯蔵されていました。

当日の地下1階の室温は13℃。階段を降りて地下2階(室温約5℃)へ。

一気に体感温度が変わり、来場者の人の声は「涼しい~♪」から「寒っ・・・!」に変わります(笑)。

ぜひみなさんもこの温度差を体感してみてください!

冷気が自然の対流によって外に排出される風穴は、全国でも珍しいとのこと。

最近は環境学習の場として訪れる人が増えているそうで、夏の自由研究課題にも良さそうですね。

敷地内には食事処や特産品販売コーナーも

敷地内には、ラーメン、ソフトクリーム、コーヒーなどが楽しめる軽食コーナーがあります。

人気メニューは、名物の「風太郎ラーメン」(600円)。

小腹が空いた方は、風穴を楽しんだ後、休憩がてら立ち寄ってみるのも良さそうですね。

風穴内で保存した酒類のほか、お土産品、特産品の販売コーナーも。

私はニンニク2玉が200円と安かったので買って帰りました!

観光スポットにあるちょっとした産直コーナーって、地元野菜が安く買えて本当にありがたいですよね。

【おまけ】ついでに立ち寄りたい名水スポット

『八雲風穴』に吹き出す空気を冷やしているのは、「福寿泉(ふくじゅせん)」という地下水。

実は『八雲風穴』のすぐ近くには水汲み場があり、その地下水が流れています。

福寿泉は「島根の名水百選」にも選ばれている名水。

『八雲風穴』へ訪れた際には、ぜひこちらの水汲み場にも足を運んでみてくださいね。

2025年、『八雲風穴』の一般公開は8月31日(日)まで。

パワースポットとして有名な『須佐神社(すさじんじゃ)』の近くなので、参拝後に涼みに来るのもオススメですよ!

『八雲風穴』の住所、営業時間、駐車場

『八雲風穴』の住所は、島根県出雲市佐田町朝原1671-1。山陰道 出雲湖陵ICから車で約18分。JR出雲市駅から車で約35分。

営業時間は9:00~17:00。無料の専用駐車場があります。

八雲風穴

ヤクモフウケツ
電 話:0853-84-0405
住 所:島根県出雲市佐田町朝原1671-1 [MAP]
営 業:9:00~17:00
料 金:入場大人200円、小学生100円、未就学児無料
駐 車:あり

情 報:HP

※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。

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タウン情報ラズダ編集部

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山陰のタウン情報誌「ラズダ」の編集者。出雲市佐田町出身。
新しいラーメン屋には行かなきゃ気が済まないィィ性格(だそう)。
超ローカルYouTubeチャンネル「Lazuda TV」の立ち上げから、企画・編集・出演を務めています!

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