夏限定!南アルプスの天然氷を求めて邑南町『茶と糀 梅田屋』へ


降り積もる雪のような“天然氷のかき氷”。邑南町『茶と糀 梅田屋』
島根県邑南町にある『茶と糀 梅田屋』は、5~9月の土~月曜・祝日に営業するカフェ。
築250年以上の邸宅を改装した空間が素晴らしく、非日常的な静寂が身を包みます。
今回のお目当ては「天然氷」のかき氷。
それは、それは、とっ・・・ても貴重なかき氷!
長野県と山梨県にまたがる南アルプス・八ヶ岳で、自然の寒さだけを利用して作られる天然氷です。
天然氷は、想像を超える手間と労力がかかります。
氷池に山から引いた清らかな水を張り、来る日も来る日も汚れの除去。-5℃以下の人間には厳しい環境の中、適度に表面を磨き、雨が降ればやり直し。雪が降ればひと晩中にわたる雪かき。まるで、生き物を育てるかのように、手作業で作られる氷は蔵元たちの技術と、根気のたまもの。
・・・想像しただけで震える!
美しき自然の恵み、いただきます
「宇治金時」(1500円)。
見惚れてしまうほどに美しいかき氷は、かんなで薄く削ったカツオ節のよう。
仕上げには結晶のような氷をトッピング。ふわりと降り積もる雪のような姿が見事です。
自家製のミルクシロップ(+100円)をかければ、まろやかな甘みが氷に馴染んで、味も見た目もさらに豊かに!
中にはたっぷりのつぶあんが仕込まれています。
丁寧な手仕事から作られた氷。なんと贅沢な一杯でしょう。
頭が“キーン!”となることなく、口に入れた瞬間にふわっととけていきます。シャリではない、ふわ、サク食感。
「天然氷のかき氷」の販売について
「宇治金時」のほかに・・・
★果実の甘みがギュッと詰まった「イチゴのかき氷」
★甘酒とつぶあんが絶妙な「きな粉のかき氷」
★ハチミツと瀬戸内産レモンの爽やかさが香る「はちみつレモンのかき氷」
個性豊かな全4種がそろいます。
販売は9月末までを予定していますが、なくなり次第終了。ちなみに、昨年はお盆明けに完売。予約可能です。
鉄穴森さん夫婦が営む『茶と糀 梅田屋』
『茶と糀 梅田屋』を営む鉄穴森(かなもり)さんご夫婦。
立派なお屋敷の外観から、つい「どんな方が出てくるのだろう?」と身構えてしまいました。けれど、それは勝手な先入観で、ムダな心配はすぐなくなりました。
すごく気さくに話してくださるお二人に、自然と肩の力が抜け、温かな雰囲気に和みました♪
「ここでカフェをしよう」と2018年から準備を始め、『茶と糀 梅田屋』がオープンしたのは2020年8月。
そして、「二人が大好きな食べ物だから」という理由で、メニューに仲間入りしたかき氷。
やるなら天然氷一択!
そんな思いで八ヶ岳の蔵元を訪ね、島根で唯一、天然氷のかき氷が味わえる場所として知られるように。
『梅田屋』がある邑南町は、石見和牛や新鮮野菜など、おいしい食材に恵まれた地域。かき氷のほか、麹を使ったランチやオーガニック紅茶、スイーツなど多彩にそろいます。
「どうして麹料理を?」と尋ねると、元々、大学で栄養学を教えていた奥さんが教えてくれました。
食物アレルギーの研究を通して「腸内環境の乱れと麹」の関係性に気付き、体を整える手段として麹に注目したのがきっかけ。食を通じて健康な体へ導くという想いから、麹料理をお店の柱に。
食や健康にまつわるお話も、ここを訪れる楽しみのひとつかもしれません♪
歴史が息づく邸宅カフェで、心ほどける時間を
築250年を超えるお屋敷はご主人のご実家。かつては、たたら製鉄を生業にされていました。当時の面影を今に伝える、歴史あるしつらえです。
手入れの行き届いた庭園、竹林の中庭、梅の花が描かれた玄関のふすま絵が印象的。タイミングが合えば、貴重な茶室を案内していただけることがあるそうです。
かき氷や料理だけではなく、そこに流れる時間や空気までもが、この場所ならではのごちそう。
建物の隅々まで味わいたくなるようなひと時が待っていますよ。
『茶と糀 梅田屋』の場所
住所は島根県邑智郡邑南町日貫3039。邑南町の中でも西端に位置し、車で10分ほど走れば浜田市に入ります。
茶と糀 梅田屋
チャトコウジウメダヤ
電 話:0855-97-0087
住 所:島根県邑智郡邑南町日貫3039 [MAP]
営 業:11:30~17:00*5~9月の土~月曜、祝日のみ営業
休 み:火~金曜
駐 車:あり
情 報:Instagram Facebook
※掲載の情報は、記事公開時点の内容です。
状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、最新の情報は店舗・施設のHPやSNSを確認するか、直接お問い合わせください。
鳥取・島根のお仕事情報
この記事を書いた人

タウン情報ラズダ編集部
編集部あつきち
タウン情報ラズダ編集部。鳥取県米子市、白ネギがおいしい町出身。
好きな食べ物は旬の野菜とくだもの、大豆製品。夏に見るツヤッツヤなナスと、冬のぶっくり太ったカブを見つけると、うれしくてテンションが上がります!
取材先で感動した場所は隠岐の島「摩天崖」、思い出の取材先は境港市「ポパイ」と大田市「Cafe Asbach」。
偶然が生む発見が大好物!ハプニングは好きな方です!
【あつきちの過去の記事一覧はこちら】