夏休みの自由研究にどう?出雲市の街ナカで古墳みっけ【山陰フォト散歩】


出雲市の街ナカで発見した謎の石垣
「この石垣、まさかお城の跡?それとも神社?」
先日、子どもと出雲市内を散歩していたところ、赤い格子戸がはめ込まれた小さな石垣を発見。
赤い格子戸を覗くと、奥には石で囲まれた空間が・・・!まるで洞窟みたい。
後日調べてみると、「古墳」だったのです!
その名も『塚山古墳(つかやまこふん)』。
出雲市今市町の住宅街と、商店街の間にひっそりとある古代の遺跡。まさか、日常の散歩道に古墳があるとは・・・!
驚きとともにワクワク感が込み上げてきました。
『塚山古墳』の場所
『塚山古墳』があるのは、出雲市今市町塚根。
出雲市駅から徒歩圏内。「ほんまち商店街」と「なかまち商店街」のすぐ近くです。
まるでジブリの世界!
商店街の脇道を歩いていると、なんの前ぶれもなく唐突に現れるこの石垣。
赤い格子戸の奥を覗くと、中には石室のような空間が広がっていて、古墳の内部が見えるようになっています。
実際に訪れてみると「こんなところに古墳があったなんて!」と誰もが驚くハズ。
案内板などは設置されておらず、存在を知らなければ通り過ぎてしまうようなスポットです。
石垣に囲まれた石室の上には、大きな木。階段で上に登れるようになっています。この階段、なんだかジブリ映画に出てきそうな雰囲気じゃないですか!?
取材当日は梅雨の晴れ間。植物の力強さに圧倒され、ただならぬパワーをひしひしと感じました・・・!
『塚山古墳』ってどんな古墳?
古墳ということは、今から1400年~1700年前の古墳時代に、有力な権力者の墓として築かれた埋葬施設なのでしょうか。
そんなスゴイ遺跡が今市町の街ナカにあったなんて驚き!
『塚山古墳』は、身近にありながら意外と知られていない歴史スポット。
子どもと一緒にじっくり内部を覗いてみたり、周辺を歩いて当時の地形を想像してみたり。生活の一部に溶け込んでいる古墳って、中々おもしろいですよね。
「墳活(ふんかつ)」しよう!近隣にも大きな古墳が点在
出雲といえば「神話のふるさと」として有名。実は市内には数多くの古墳が点在しています。
塚山古墳の近くには、『大念寺古墳(だいねんじこふん)』や『上塩冶築山古墳(かみえんやつきやまこふん)』があり、散策がてら古墳巡りを楽しめます。
『大念寺古墳』は、島根県内最大級の前方後円墳。一方の『上塩冶築山古墳』は、出雲市内で最大級の円墳なのだとか。
どちらも『塚山古墳』から自転車圏内なので、親子で“出雲古墳ツアー”をしてみるのもオススメです。
みなさんは「墳活(ふんかつ)」という言葉をご存知でしょうか?古墳の写真を撮ったり、古墳について調べたりする活動を「墳活」と呼ぶのだそう。私自身、『塚山古墳』について調べていた中で、初めて知りました!
古墳が点在する出雲市街地は、まさに「墳活」にぴったり。「なぜこんな場所に古墳が?」「誰が埋葬されていたの?」といった疑問を調べていくと、きっと地元の歴史がぐっと身近に感じられるはず。
この夏、ぜひ親子で古墳観察に出かけてみてはいかがでしょうか。夏休みの自由研究のテーマにオススメですよ~!
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