出雲大社だけじゃない!八百万の神々が集う『佐太神社』-松江市鹿島町


出雲大社だけじゃない!八百万の神々が集う松江市鹿野町の『佐太神社』
松江市鹿島町にある『佐太神社(さだじんじゃ)』。
奈良時代より前に創建された歴史ある神社で、出雲国二ノ宮として昔から親しまれています。
毎年11月は、全国の神様たちが出雲に集まるとされる「神在月」。
実は『佐太神社』もその舞台のひとつ。神在祭(かみありさい)ではなく、「神在祭(じんざいさい)」という神事が行われます。八百万の神々をお迎えするお祭りは、多くの参拝客で賑わうそうですよ。
なぜ『佐太神社』に八百万の神々が集うのか、理由を知らない人が多いのではないでしょうか?
その理由のひとつに、母神である「伊弉冉尊(いざなみのみこと)」をしのんで来られるとされています。
神社の裏手にある「伊弉冉尊(いざなみのみこと)」を祀るお社。以前からそこは、私の好きな場所のひとつ。とはいえ、詳しくは知らなかったので、今回は取材に行ってきました!
「伊弉冉尊(いざなみのみこと)」を祀る『母儀人基社』
『佐太神社』御本殿に向かって左手にあるのが、『母儀人基社(はぎのひともとしゃ)』と書かれた立て札。隣の石段を70メートル登った先にあります。
この『母儀人基社』に祀られているのが「伊弉冉尊(いざなみのみこと)」。ご利益は子宝・安産とのこと。
八百万の神々が、母神である「伊弉冉尊(いざなみのみこと)」をしのんで『佐太神社』に集うとされる言い伝え。
知っているのと知らないのとでは、参拝時の気持ちが変わりますね。久しぶりに行くせいか、石段を登ると自然と心が弾みます。
石段を登ること1分ほどで、中間の踊り場が見えてきました。
この辺から空気感が一変。それまでとは異なる静けさに包まれ、神聖な気配が漂ってきます。
「もうすぐ会える」そんな気持ちが自然に湧いてくる感覚。
神聖なパワースポット『母儀人基社』
「伊弉冉尊(いざなみのみこと)」が祀られる『母儀人基社(はぎのひともとしゃ)』に到着。
辺りは自然に囲まれた静かな場所で、大きな木々や植物が神秘的な雰囲気をかもし出しています。
神域を守る小さな狛犬。八角形の囲いの真ん中には、岩が積み重ねられた磐境(いわさか)。
ここは古くからの信仰で「神社が建てられる以前から祈りを捧げられてきた場所ではないか」と言われています。
まさに、自然と歴史が調和した神聖なパワースポット。正確には、「伊弉冉尊(いざなみのみこと)」のお墓ではなく、神の墓所という意味の「神陵(しんりょう)」と表現するそうです。
松江市出身の俳優、佐野史郎さんのお気に入り!?
『佐太神社』の方のお話によると、以前、松江市出身の俳優・佐野史郎さんが訪れた際、『母儀人基社』を大変気に入られて、「ここのエネルギーはとても素晴らしい!」とテレビ番組でお話しされたそうです。
みなさんご存知でしたか?私は初めて知り、なんだかうれしくなりました!
ご利益は普通の子宝・安産よりもすごい?
ご利益は、子宝と安産。神職のお話によると子宝が授かったのち、お礼参りをしないと次々と子宝を授かりたくさんの子どもが生まれてしまう・・・という逸話があるそう!
『母儀人基社』のすぐ横に「なるほど!」と思わせるような生命力あふれる木を発見!
目を引くのが、地面から盛り上がるように飛び出したゴツゴツした根っこ。コブのように膨らみ、一見、赤ちゃんのように見えなくもない。二つの丸い石は、大事に抱えられた卵のようにも見えますね。
子宝や安産を願っている方には、なんともありがたいお話。
願いがかなったらお礼参りは忘れずに行ってくださいね。
神話のロマンを感じに行こう!
八百万の神々が母神をしのんで集うとされる、松江市鹿島町の『佐太神社』。
お詣りの際は、ぜひ『母儀人基社』へ足を運んで、伊弉冉尊へ会いに行ってみて。
日本神話で多くの神々を生み出したとされる、神様の力強いご利益をいただけそうです。
母儀人基社
ハギノヒトモトシャ
電 話:0852-82-0668(佐太神社)
住 所:島根県松江市鹿島町佐陀宮内73[MAP]
駐 車:あり
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