『美保神社』の気になる“もうひとつの階段”を登ってみた!-松江市


松江市美保関町の古社『美保神社』の“もうひとつの階段”は一体どこへ続いている!?
訪れるたびに立ち止まって見とれてしまう、『美保神社』の立派な入口「神門(しんもん)」。
実はこの「神門」をくぐると、右手に階段があるのをご存知ですか?
以前から気になっていながら、立ち入っていい場所なのか分からず、登ることを控えていました。
しかし先日、『久具谷社(くぐたにしゃ)』と書かれた貼り紙を発見!どうしても行ってみたくなり、探検してみることに。
今回は、『美保神社』の気になる「もうひとつの階段」について紹介します。
『久具谷社』へと続く道
『久具谷社(くぐたにしゃ)』とはいったい何なのか・・・!
竹のつえが置いてあるということは、大変な山登りなのでしょうか。
使うか迷いましたが、今回は使わず登ってみることに。
ワクワクしながら石段を登ること約10分。今度は下り坂に。もう少しで到着しそうな気配・・・。
息を切らしながら立ち止まっては休憩し、呼吸を整えます。急ぎすぎず、木々のざわめきに身をゆだね、ゆったり歩くのも良さそうです。
たどり着いたのは神秘的な場所
山道を登り下りすること約15分で、鳥居を発見。
まるで別世界に来たような、キラキラした神秘的な景色が広がっていました・・・!
鳥居の下には、大地をはうように長~く伸びた木の根っこ。まるでヘビか龍のよう。
『久具谷社』と書かれた石の社号標(しゃごうひょう)の裏には、「令和元年に再建」と書かれていました。周辺はキレイに整備され、美しさを感じます。
「おじゃまします」と言って鳥居をくぐると、そこには美しい景色が!まるで穴場の別荘に遊びに来たような感覚。
参道の左側には小川が流れ、「クグ、クグ」とカエルの嗚き声が響いていました。
『久具谷社』はヒキガエルの神様だった!?
『美保神社』の方のお話によると、『久具谷社』は江戸時代から数えて300年以上の歴史があるとのこと。
久具(くぐ)とは、古語でカエルのこと。つまり、久具谷(くぐたに)とは、カエルの多い谷という意味。
祀られているのは、多邇具久命(タニグクノミコト)と國津荒魂神(クニツアラミタマノカミ)。
古事記の国造り神話に登場する「多邇具久命(タニグクノミコト)」は、ヒキガエルの姿をした神様だそうです。まさかヒキガエルの神様とは知りませんでした!田畑や農業の神様だそうで、山陰の田畑や農家さんをお守りしてくださっているのですね。
また、國津荒魂神(クニツアラミタマノカミ)は、地域の境界や道を守る神様。地域を活発にする力をお持ちだそうです。
『久具谷社』は、重要な神様がまつられているんですね。とても勉強になりました。
“ヒキガエルの神様”に会いに行こう!
『美保神社』の気になる「もうひとつの階段」を登ってみたら、まさかのヒキガエルの神様に出会えるなんて!
驚きと清々しいエネルギーが詰まった『久具谷社』は、静かな森の中にあるとてもステキなスポットでした。
「そんな神社あったの!?」と思った方、ぜひ一度訪れてみてください。きっと新しい発見がありますよ。
お出かけの際は必ずスニーカーなど、歩きやすい靴でお参りしましょう。雨の日は足元が滑りそうなので、晴れた日がオススメです。
久具谷社
クグタニシャ
電 話:0852-73-0506(美保神社)
住 所:島根県松江市美保関町美保関608 美保神社内 [MAP]
駐 車:あり
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