家族にオススメしたい松江市『桂島キャンプ場』。愉快な管理人さんと島を周遊してみた

編集部あつきち
編集部あつきち

子どもの知的好奇心をくすぐる!島根半島に浮かぶ「桂島」でキャンプ

自然豊かな島根県には、海、山、川と魅力的なキャンプ場があちこちにあります。

今回紹介するのは、松江市島根町の小島、桂島(かつらしま)にある『桂島キャンプ場』。桂島は加賀港の西に位置し、加賀港の西方面に浮かぶ、周囲約2kmの小さな島です。

『桂島キャンプ場』は駐車場無料、炊事場・トイレ・コインシャワー完備。

透き通った海や山、漁船。遊歩道から眺める絶壁や岩脈、どこまでも続く水平線など、島根半島ならではの美景がお待ちかね。

また、その景色から松江市の歴史や地形学も学べます。地域学習がてらアウトドアを楽しめる、ファミリーにもうってつけのキャンプ場なんですよ!

陽気な管理人さん・山田さんの案内で桂島を周遊

『桂島ミニビジターセンター』管理人の山田さんに案内していただきました。山田さんは島根町加賀出身。とても陽気で楽しい方。

本土から島までは、歩道橋を渡っていきます。

同じ島根県なのに、桂島に渡った瞬間の"別世界感”がすごい!

キャンプ場の隣には海水浴場があります。昭和30~50年代は海水浴ブームの影響で、桂島にもたくさんの海水浴客が訪れていたそう。

当時は小学生だった山田さん。その頃は島までの歩道橋がなく、船を持っている近所のおじいちゃんやおばあちゃんに、桂島まで連れて行ってもらっていたのだとか。本土と島を結ぶ橋が整備されたのは昭和46年のこと。

山田さんは、島の賑わいが続くようにと、島の管理に加えて、地元民も巻き込んでゴミ拾いや草刈りといった清掃活動を行いながら桂島の景観を守り続けています。

桂島は“親子でかしこくなれる”島?

「ソロキャンプも多いけど、家族向けでもあるんだよね」と山田さん。

櫛島・粟島と複数の小島から成る桂島。

島をぐるりと囲む遊歩道を歩きながら、地層や地形、磯の生き物などの観察を楽しめます。

この地の代表的な景勝地「加賀の潜戸(かかのくけど)」。信仰の対象としても親しまれる海食洞。港から観光船も運行しています。

また桂島は『出雲風土記』に登場する土地でもあり、加賀港は江戸時代には松江藩が藩港として賑わい、北前船の風待ち港として栄えていました。

↓の写真の、桂島~櫛島にかかる石積み防波堤は、松江藩が寛政2年(1790年)に、港の安全などのために造ったもの。

桂島周辺のあちこちに浮かぶ「もやい杭」は、帆船を繋ぐ役割だった杭。今にも当時の面影が残っています。

町の歴史を知ったあとで、親子で「もやい杭」が何本あるのか探してみるのも良いですね。

まだまだ、いろんな昔話や島の成り立ちを知ることができます。

わたし
「桂島キャンプ場は、親子でかしこくなれるキャンプ場なんですね!」
山田さん
「その通り!!」

桂島の遊歩道については、海のまち島根町公式観光ガイド チカウミさんぽ。のページを参考に。私は「桂島 西側展望デッキ」周辺を歩くだけでヘトヘト!(笑)。どこ歩いても絶景、地元にいながら旅をしている気分になれました。

「桂島キャンプ場」おさらい

『桂島キャンプ場』は年中開設しています。

宿泊はもちろんデイキャンプの場合も事前予約が必須。バーベキューをしていいのは泊まり客のみ。

目の前に海、朝の目覚ましは東から登る美しい朝日。歴史を学ぶ自然の学校でもあり、プライベート感満載の『桂島キャンプ場』。家族の思い出づくりにぜひ!

桂島キャンプ場(事前予約制)
ヨミ カツラシマキャンプジョウ
住所 島根県松江市島根町加賀(松江だんだん道路・川津ICから約20分)
営業 チェックイン16:00ごろ、チェックアウト11:00 ごろ
料金 1泊2000円(5m×5m)、日帰り利用1000円。
駐車 加賀港の第2駐車場または第3駐車場利用。約50台、無料

【問合せ先】桂島ミニビジターセンター

カツラシマミニビジターセンター
電 話:0852-85-2902
住 所:島根県松江市島根町加賀 [MAP]

(おまけ)これ、意味わかりますか?

山田さんお気に入りの桂島スタッフTシャツ。同じデザインの手ぬぐいは、販売もしてるらしい。

山田さん
「なんて書いてあるか分かーか?」
わたし
「わ、分かりません・・・(米子市出身)」

橋を渡らないと行けない桂島は行くも帰るも大変だけど、それでも楽しいから、桂島に来てね~!

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編集部あつきち

タウン情報ラズダ編集部

編集部あつきち

タウン情報ラズダ編集部。鳥取県米子市、白ネギがおいしい町出身。

好きな食べ物は旬の野菜とくだもの、大豆製品。夏に見るツヤッツヤなナスと、冬のぶっくり太ったカブを見つけると、うれしくてテンションが上がります!

取材先で感動した場所は隠岐の島「摩天崖」、思い出の取材先は境港市「ポパイ」と大田市「Cafe Asbach」。
偶然が生む発見が大好物!ハプニングは好きな方です!

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