勉強・教育って何のため?人との出会いが子どもたちの可能性を広げる!
子どもの教育は人との出会いの可能性を広げるために
こんにちは。レインディアの藤原です。
突然ですがみなさんに質問!この夏、どんな出会いがありましたか?
普段の生活では、あまりこういった質問を受けることは少ないかもしれません。けれど、人生を豊かにするには、お金より何よりも《良質な人との出会い》が大切だと私は考えています。
東京一極集中などが社会問題として叫ばれていますが、人が集えば出会いが増え、街が発展していくのは火を見るより明らか。衰退する地方に足りないこと、それは新たな出会いではないでしょうか?
では、もうひとつ質問。教育の目的って何だと思いますか?
- 偏差値の高い学校に入るため?
- 将来安定した仕事に就くため?
- それとも夢を叶えるため?
私は教育も《人との出会いの可能性を広げるため》だと考えています。
日本語を学べば、多くの日本語を話す人と出会う可能性が広がり、歴史を学べば違う年代の人と会話ができるように。算数・数学、体育や音楽もまたしかり。
そのうえで、さらに専門的な事を学ぶと、より世界が広がりますよね。
しかし、残念ながら現在の日本の教育システムは、この視点に重点が置かれていません。
学校は社会との繋がりが薄くなり、先生達は忙しくて、地域の人との交流さえできないですし、それによってどんどん人との交流が苦手に・・・。近年、不登校児童対策として、フリースクールや第三の居場所作りが盛んですが、子どもを囲うばかりで社会から隔離してしまっている。
昔の丁稚奉公ではありませんが、社会と繋がることで人は成長するものですが、社会と繋がっていない教育関係者、人との出会いが少ない人が子どもを中々手離さない。
日本の子ども達に必要なのは、たくさんの人脈、人との出会いを演出できる人や機関ではないでしょうか?
大学や大企業は、多くの出会いがあります。海外留学や、転職も新たな出会いが生まれますね。
お金も能力も必要ですし、「人見知りな自分には関係ない」と思われるかもしれません。ですが、その人見知りな性格自体、日本の教育環境で作られたものでしょう。
最近、「体験格差」問題が叫ばれていますが、出会い格差は貧富に関係なくあります。
前出の教職員に限らず、専門職の医師や研究者、業界団体や自治会さえも、新たな出会いが少ない構造。日本人の幸福度が上がらない理由は、閉鎖的で保守的な社会の構造があるのではと思います。
私は今年、鳥取大学付属病院のボランティアコーディネーターの仕事を引き受けました。
病院内には、実は何十名もの無償で活躍するボランティアさんが存在しています。診察場所が分からない時に案内してもらった、入院中のお子さんに読み聞かせしてもらった、そのような経験がある方もおられるでしょう。
年齢も経歴もスキルも様々、高校生から80才を超える方まで、患者さんのサポートをしていただいています。私の仕事は、その統括や活動の拡大なのですが、個別にボランティアさんにお話を伺うと、みなさん「楽しい」、「やり甲斐がある」と言われます。
もちろん、患者さんは辛いので「楽しい」という表現は正しくないのかもしれません。しかし、何年もボランティアを続ける方がおられるのは事実。
「ボランティア活動」に人生の時間を使う意味を感じていらっしゃるワケです。
医療現場では、入院中にお見舞いに来られる方がいるか、いないかで回復速度が違うと聞きます。QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を高めるには、何より人の存在が大切なのです。
「人は、人と出会うことで元気をもらえる」
インターネット社会が成熟し、疑似的な繋がりは拡充。一方で人生を豊かにする出会いは簡単には得られませんし、お金でも買えません。人間関係が悪化すると、命に関わるほどの壮絶なストレスに繋がるので、トラウマとなって出会いを遠慮する人も多いと思います。
しかし、人を助けるのもまた人。
今の人生を変えたい、今より成長したい。そう思う方はぜひ、既存の人間関係から脱却し、新しい人との出会いを求めて欲しいと思います。ただし、注意して欲しいのは、高いレベルの人を探せという意味ではありません。
学歴や仕事の肩書きを使っての出会いは、マウントの取り合いで無意味。人との出会いに、”誇れる何か”は必要なし!
そうではなく、自分とリズムの合う人であれば、2才児でも80才のおばあちゃんでもいいのです。
あなたは、2才の子どもと友達になる自信ありますか?
80才のおばあちゃんとはどうですか?
多くの人と仲良くなる力は、出会った人の数に比例するのではと思います。子ども達にもぜひ、たくさんの出会いを演出してあげましょう!
現在、当コラムの対象となる育児中のみなさんに、新たな出会いとなる企画を計画中。具体的に日程などが決まりましたら、また報告させていただきますね!
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この記事を書いた人
Reindeer 代表取締役社長
レインディア藤原さん
北欧インテリアショップ『reindeer』、木のおもちゃのレンタルプログラム「もくレン」などを運営。中海テレビ「県議熱中討論」コーディネーター、よなご宇沢会幹事も務める。幼稚園や保育園、市町村の子育て支援センターなどで育児講演を行う。乳幼児の育児相談から不登校問題もお気軽にどうぞ! いつも作りかけのお店はまさに秘密基地、まずは自分でするのが藤原流であり、北欧から学んだこと。お喋り大好きな二児の父です。
最近では、米子市岡成で子育て支援プロジェクト『コーセリ』の代表理事を務めています。私は子どもが生まれる前の妊娠期から、子育てや子どもの発達について学びながら準備をしていくことが、子育ての不安を減らすうえで大切と考えています。そのような視点から、子育て世代の親を対象としたセミナーを企画・開催しています。また、子どもと一緒に参加できる体験教室やイベントなども行っています。
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