大田市・温泉津で古民家再生!今回は「天井をはぐ」の巻
破壊と再生・・・!大田市・温泉津温泉の古民家再生プロジェクトへ
みなさん、こんにちは。山陰のタウン情報誌「ラズダ」編集部いしやんです。今回の体験取材は・・・
古
民
家
の
天
井
を
は
が
す
!
脚立にまたがり・・・
はがす!
はがす~!
島根の関係人口マッチングサイト「しまっち!」で見つけた古民家改修プロジェクトに参加してきました。
これまでにも井戸掘りしたり、延々と照明を分解したりと、様々なプログラムに参加。その中でも今回は、随一の体を張った内容でした!(笑)
古民家を「地域資源とモノづくりを結ぶ工房」に!
今回の破壊、もとい改修プロジェクトの舞台は、大田市・温泉津温泉。
温泉津(ゆのつ)と言えば、世界遺産に登録されている温泉地。その湯の町から、少し外れた場所がプログラムの舞台です。
築100年を超える古民家。今は瓦葺きですが、元々は茅葺き屋根。母屋のほかに、立派な蔵が隣接しています。
プログラムを主催するのは、大田市温泉津温泉に拠点を置く合同会社里山インストール。兵庫県小野市出身の“ボス”こと、クリエイティブディレクター・デザイナーの小林さんを中心に、複数のメンバーで活動しています。
社名に「里山」と付いている通り、「里山再生」を目的に自伐型林業やコミュニティ農業を軸に取り組んでいます。そのほかにも、温泉津温泉街でサウナ複合施設『時津風』の運営、商品製造と小売販売など、地域に根差した取り組みを実践中!
その里山再生の一環として、地域資源の循環の拠点となる古民家の再生プロジェクトを始動。プロジェクトの中心を担うのは、鍛冶屋・山口さんです。
建物は鍛冶場・木工所・ギャラリー・キッチンスペースを備えた、「地域資源とモノづくりを結ぶ工房」になるそう!
これまで、「しまっち!」などで協力者を募りながら、2024年4月に片付け、5月に基礎コンクリートの打設を実施。
そして3回目となる今回は、基礎コンクリートの型板外しと、天井板の撤去を行うことに。
県外からの参加者も!迫力満点!?な解体工事スタート
現地へ着くと、大田市外から集まった参加者の方々。中には東京から参加された方も!
最初に今回のプログラムの説明と、現場を案内してもらいました。
今回することは大きく2つ。
- 天井の解体
- 基礎の型枠の撤去
「しまっち!」経由で4名(午後より福岡から2名追加!)集まったので、手分けして作業を進めます。
さぞ気持ちいいだろう!と思ってたけど、現実は甘くなかった・・・。
ベロ~ンとはならず、天井を叩いて、板を木組みから外して、板を撤去。地道な作業です。
天井を外すと、何十年と積もったホコリなどが・・・!絶叫マシンがごとく、叫びながら作業を進めます。
解体、解体、解体ィィ~!
基礎コンクリートの型枠外し担当の方々は、黙々と作業。
みなさんDIYは未経験。最初こそおぼつかなかったものの、時間の経過とともにサクサク進められていました。
ひと部屋分の天井解体が終了したところでストーブが登場。
かつての日本家屋では、囲炉裏から出る煙によって茅葺屋根の防虫、防腐、殺菌をしていたそう。
今回はストーブから排出される煙を使い、囲炉裏の煙と同様のことをするってワケですね。
外から見ると、屋根から煙が排出されていることが分かります。
通気性の高い日本家屋ならではの光景。なんだか神秘的な雰囲気も。
ランチにはおにぎり&ジビエ肉が登場!
ランチタイムには、手作りのおにぎり、そしてジビエ肉が登場!
里山に根差した活動する団体さんならではのメニューですね。おいしいご飯も相まって、会話も弾みます。
工房オープンは2024年夏予定!地域と里山をつなぐ新拠点に注目を
プロジェクトのリーダーを務める山口さんは、東京都江戸川区出身。大学卒業後、就職する予定でしたが、鍛冶の魅力のトリコとなり職人の道へ。
未経験からスタートしたキャリアも今では5年目に。手打ちの強みを活かした、一人ひとりの手に馴染む道具を作るべく奮闘しています。
鍛冶は「刀鍛冶」、「専門鍛冶」、暮らしの鉄製品を幅広く手がける「野鍛冶」の大きく3つに分類されます。
その中で山口さんは、型を使わずに、カナヅチとカナドコ(金床)で商品を仕上げる、総火造りの野鍛冶(道具職人)を目指して活動。
2024年に温泉津に移住後、あちこちに挨拶へ回ると、早速オーダーを受けているそう。漁師からは太いロープを切るための刃物、農家からはクワやカマの修理をお願いされているとか。
暮らしに息づき、地域に根差した鍛冶屋、誕生が楽しみですね~!
》山口さんの仕事ぶりはインスタグラムで!
現在、工房オープンに向けてクラウドファンディングを実施中。そちらでは、山口さんが鍛冶工房、ひいては地域にかける思いが語られています。ぜひチェックしてみてください。
また、鍛冶で使う砂鉄を集めるべく、砂鉄の集まる浜での「たたらキャンプ」なる催しも計画中とか!
みんなで砂鉄を集めて、それが刃物になる。ロマンありませんか?
今後の情報も要チェックですよ~!
ふるさと島根定住財団HP「しまっち!」とは?
今回のプログラムを見つけたのは、ふるさと島根定住財団HP「しまね関係人口マッチング・交流サイト しまっち!」。
「しまっち!」は自分なりのペースや参加方法で、島根の人・まちと交流できるポータルサイト。
現在、イベント・プログラムなどに参加する「サポーター」に加え、プログラムの主催者・地域団体などの「オーナー」も募集中みたい。興味がある方はHPをのぞいて見て!
HPはこちら》しまね関係人口マッチング・交流サイト しまっち!
鳥取・島根のお仕事情報
この記事を書いた人
タウン情報ラズダ編集部
編集部いしやん
島根・鳥取のタウン情報誌ラズダ編集部スタッフ。島根県松江市出身→浜田市→大阪→奈良→松江市在住。
「日刊webラズダ」では編集デスクを務めています(ただの机です)。喫茶店の冷えたおしぼりと、帽子が大好物な三十路。
日刊webラズダでは主にグルメ、ショップ、キッズ関係の記事を担当しています。あ、あとバツイチ&2児のシングルファーザーです。(←どうでもいい??)
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