「高橋建設」ってどんな会社?[鳥取・島根のリーディング企業2024]
働いてみたい注目企業65社!就活の必携本「鳥取・島根のリーディング企業2024」
みなさんこんにちは、鳥取・島根のタウン情報誌「ラズダ」編集部です。
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鳥取・島根には業種を問わず、“山陰から世の中を元気にしたい!!”と本気で考えている企業がたくさん。
本誌で紹介しているのは、山陰を、日本を元気にしよう!という熱い想いを持つ65の企業。「この企業で働いてみたい」「こんな人たちと仕事がしてみたい」そんな企業がきっと見つかる就活情報誌です。
今回は「鳥取・島根のリーディング企業2024」の中から、私が特に気になった企業をピックアップ!新卒就活、転職、UIJターンの参考にしてみてくださいね♪
「高橋建設」ってどんな会社?
“地域の守り手”としてさまざまな社会インフラを整備
高い技術力と、厚い信頼で地域に不可欠な存在に
公共事業の削減などで、地方には存続の危機にある建設会社が少なくありません。しかし山間部などで主要道路が被災した場合、地域の迅速なライフライン復旧に不可欠なのが、建設機械を保有し、専門の知識と技術を有する地元の企業。気候変動の深刻化によって、大規模な自然災害が多発している近年、“地域の守り手”が力を発揮する場面が増えています。
「高橋建設株式会社」は、土木・建設工事から水道、電気・通信関連工事まで、地域の生活に直結するさまざまな社会インフラを整備。住民の安心安全な暮らしを守り続けてきました。高橋宏聡社長(51)は「創業者である父の口癖は『地域の声を聞かんといかん』。地元の方々に喜んでもらえることが一番のやりがいです」と使命感を持って語ります。
準大手ゼネコンの技術者だった高橋社長の父が1975年に創業。その後、砕石事務所、給油所を開設し、産業廃棄物処分・収集運搬業も始めました。水道管工事や電柱設置作業なども担い、地域のインフラ全般をすべて直営。前社長が最も重視したのが、地域の幸せです。「道路を造れば移動がスムーズになる。崩れた裏山はすぐに修繕して、安全性を確保する。地域の人に喜んでもらえる仕事をするというのが、事業の大前提でした」と高橋社長。事業を特化し、強みを強調する企業が多い中、あえて逆の道を選びました。
事業をアウトソーシングしなかったからこそ、可能になったのが災害など非常時のスピーディーな対応です。「機材や車を他社に借りたりする必要がなく、すべて自社でまかなえますから」。天気予報などで被害が想定される場合には、万が一の準備態勢を取り、速やかなライフライン確保を目指しています。以前、深夜のトラック事故で電柱が折れた時には、連絡を受けた社員が直ちに駆け付け、修復作業だけでなく、散らばった車の破片掃除まで担ったこともありました。
”地域の守り手”としての思いだけではなく、高い技術力も強みです。90年代以降、総合評価落札方式が導入されるようになると、公共工事の受注も急増。2000年代初期にはISO9001やOHSAS18001といった国際規格を取得するなど早くからマネジメントシステムにも注力。今後は新エネルギーや高齢者福祉、不動産関連事業などへの展開も考えています。事業内容の多角化が拡大しようとも、理念は変わらず、“地域の幸せ”なのです。
資格取得をバックアップ
ドローン操縦担当者として、第一線で活躍
「きっかけは、何気なく目にしたニュース番組。テレビでは、高橋建設の女性技術者が紹介されていました。「土木って男性の職場と思っていたので驚き、次に興味を覚えました」と語る前田さんは、普通高校卒業後に入社。「当初は専門用語が分からなくて」と苦笑するものの、先輩に基礎を習い、同僚の女性社員と切磋琢磨しながら、さまざまな工事に関わってきました。昨夏には1級土木施工管理技士の学科試験に合格。実務経験を重ねたのち、実地試験に臨むのが次の目標です。
5年前からドローン技術を学び始め、現在は操縦担当者として各地の現場を走り回ります。「従来現場事務所で図面や書類を扱う仕事が多かったのですが、今はドローンを手に山歩き。工事の進捗具合を実感でき、データに落としていく作業は楽しい」。現場では大型作業機械が動き回り、危険が伴う上、炎天下での作業は肌への影響も気になる。「日焼け止めクリームをしっかり塗って、守っています」と笑顔を見せます。
道路の建設や維持、修繕には、細心の注意が求められます。自ら関わるようになり、何気なく走っていた道路に愛着を覚えるようになりました。
入社と同時に専門学校に入り、知識や技術を習得
建設業界で働くには、さまざまな国家資格が不可欠。玉置さんは会社の制度を活用し、入社と同時に専門学校に入学。社員として在籍しながら2年間、基本給で学費や生活費を賄い、施工管理や設計、CADなどの知識や技術を学びました。「勉強に集中でき、とても助かりました」。
中学1年の時、実家周辺が甚大な豪雨災害に見舞われ、その後約3年に及ぶ復旧工事を間近に体感。「川が氾濫し、道路が寸断されてめちゃめちゃに。そんな中、各地から駆けつけ、助け合いながら町を直していく人々の姿がとても格好良くて」。憧れた業界に入り、仕事の大変さと面白さを実感したそうで、「壊れるのは一瞬だけど、造り上げるにはさまざまな作業が必要」と話します。
多くの機械や作業員が集まる現場では、段取りが重要になります。流れを先読みして、作業員に指示を出していく必要があります。「大ベテランの方々に逆に習うことばかり」と苦笑。実務に就いて約2年半。現場に出向くだけでなく、会社が勧める研修や講習会に参加して知識を学ぶことも少なくありません。「毎日学びが多く、自分の成長を感じています」。
緻密な作業を積み重ね、道路やダムを造り出す
中村さんは、高校で環境土木を学び、2年生の時にインターンシップで出向いたのが高橋建設でした。3日間、現場でのトータルステーションを使った測量や土のう作りなどを経験。炎天下での作業は体にこたえたが、緻密な作業の積み重ねで道路を作っていく仕事に興味を覚えたといいます。
ダム造成工事の現場を経て、昨年1月からは山陰道の一角である「三隅・益田道路岡見地区第5改良工事」に従事。山地を削り、掘り、土を盛って、できるだけカーブが少ない道を何層にも重ねて造り上げていきます。中村さんの主な仕事は、雨天時の水の流れ道となるコンクリート製水路の設置や、それに伴う測量、ブルドーザーやローラー、バックホーなどの機械を動かす作業員の誘導。ベテラン作業員とのコミュニケーションも欠かせません。中村さんは日焼けして真っ黒な顔で、「会話が続くよう意識しています」と笑います。
建設業の醍醐味は、ゼロから形あるものを造り上げること。「現場が進むにつれて全く違うものに変わっていくのが面白いです」。在学中に小型車両系建設機械の操縦資格などを取得、現在は2級土木施工管理技士を目指し、勉強中です。
30年以上、女性技術者が活躍
いまだに男性の職場というイメージが根強く残る建設現場。しかし、高橋建設では30年以上前から女性技術者が在籍し、定年まで勤めあげた人もいます。育児休暇などの法整備すらなかったため、同社では女性社員から直接意見を聞き、働きやすい環境づくりを独自に進めていきました。
現場でのトイレを男性と別に設け、作業服をリニューアルするなど細やかに対応。出産や育児で休暇が必要な場合は、個々にヒアリングして希望を聞き、復帰への道筋も作っていきました。同業他社で経験を積んだ高橋社長が帰郷した1991年には、既に5人の若手女性技術者が活躍。初代からの流れは今も引き継がれ、労働環境整備を担当する社長室の佐々木知子室長(39)は「コロナ禍で学校が休校になった時には、社員が子どもさん連れで通勤することを受け入れたことも。制度はルールに過ぎず、柔軟な対応で社員を支援したい」と語ります。有給休暇の時間単位取得や短時間勤務制度なども早くから導入しました。
最先端のICT土木も早くから積極的に活用。2020年度には、建設現場の生産性向上に係る優れた取り組みを表彰する「i-Construction(アイコンストラクション)大賞」を受賞し、国土交通大臣から表彰を受けました。高橋社長は、「ICTの活用は社員の働き方改革にもつながる。技術が進化する中、有効活用しない手はない」と話します。
社員と地域を想って成長してきた高橋建設。今後も“地域の守り手”として、存在感を強めていきます。
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企業概要
事業内容 | 土木工事、建築工事、産業廃棄物処理、採石、雑貨販売、ガソリンスタンド、環境衛生 |
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創業 | 昭和50(1975)年5月1日 |
代表者 | 代表取締役 高橋 宏聡 |
社員数 | 101名(男79名 女22名) |
高橋建設 株式会社
タカハシケンセツカブシキガイシャ
電 話:0856-23-2344(採用直通)
住 所:島根県益田市遠田町3815-1 [MAP]
情 報:HP
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この記事を書いた人
タウン情報Lazuda アシスタントチーム
編集部にっかんくん
山陰のタウン情報誌「Lazuda」編集部に所属(?)。新しいコト、ウワサに目がないミーハー。当サイトのマスコットキャラクターも務める。