街の観光案内所みたいな雑貨屋さん『ブリコラージュ』-米子市

編集部あつきち
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米子駅前通りに灯りを。雑貨屋『ブリコラージュ』に行けば地元をもっと好きになる!

居酒屋が立ち並ぶ米子駅前通り。その中にあって、昼間から明かりが灯るお店があります。

電気屋さんが営む雑貨店『Bricolage(ブリコラージュ)』

特に、電化製品にこだわっているわけではありません。ですが、お店をする理由を聞くと「この場所に明かりを灯したかった」とのこと。なんか、電気屋さんっぽくてステキ。

店主の“好き”が詰まった店内は、普段の暮らしに彩りを与えてくれるようなものがたくさん!

食器類や植物をはじめ、アクセサリー、中には地元のハンドメイド雑貨も。

また、店内の一角は貸しギャラリーに。毎月入れ替わりで、地元の作家さんをはじめ、展示会が開催されています。

写真だったり、絵だったりとジャンルはいろいろ。展示スペースを続けて2年半、今では、お店を持たない作家さんなどから重宝されているようです。

2024年も新たな展示会が開催中。その展示会準備に、ちょこっとお邪魔させてもらいました!

2月3日まで開催中の写真展「弓浜絣と共に」

米子市夜見町にあるお寺『迎接院(こうしょういん)』で、毎年9月の彼岸に開かれる「佛さまと弓浜手作り市」。その写真展が2月3日まで開催中。今回で2回目の開催です。

「佛さまと弓浜手作り市」は、出店者をはじめ参加者が弓浜絣をまとい、秋の彼岸を過ごすイベント。

それぞれが絣(かすり)の自由な着こなしを楽しんでいる表情がステキ。

絣の絵柄から感じられる思いや温かみ。眺めていると、やさしい気持ちになれる写真展です。
写真展「弓浜絣と共に~ご先祖様の暮らしの衣を身にまとう~」は、2024年2月3日(土)までの火・木・土曜、営業時間内に開催中です。鑑賞無料。写真の入れ替えが1月20日ごろにあり。

『ブリコラージュ』店主、ユミさんがお店や米子の街に込める思い

「この場所に明かりを灯したい」と話す、店主・ユミさんのお店への思い。

深堀りしてみると、話はユミさんの学生時代へ遡りました。

「学生のころは、よく本通り商店街、える・もーる1番街で遊んだ」とユミさん。

アクセサリーや雑貨屋、おしゃれなカフェがあり、そこには流行モノが揃っていました。しかし、だんだんと店が減り、街を歩く人も減少。「その責任は私たち大人にもあるのかもしれない」とユミさんは感じていたそう。

「“街の活気を戻す”なんて大それた話じゃないけど、街を歩くきっかけになれたらうれしい」。そんな思いで『ブリコラージュ』はスタートしました。

毎月入れ替わりの展示会もそのひとつ。

コロナ禍などで披露する場を失った人や作家さんが、SNSや紹介を通じてユミさんのお店へたどり着き、展示会を開催。主催者からは「新しい繋がりができた」、「来年もさせて!」といった声が集まり、なんと来年の春まで予約が埋まっています。

ここで展示会デビューをした方もおられるのだとか。

また、駅前の立地ゆえに、地元民、観光客といろんな方が来店します。

近くのランチを聞かれたり、バスに乗り慣れないお年寄りを案内したり。時には外国人と単語のみで会話し、『米子城跡』までの行き方を教えてあげることも。お客さんとのエピソードは多岐にわたります。

「路面店だからできることをしたい」と、中の方(商店街)の案内もよくするそうです。

「裏通りに行くとカレーの良い香りがするよ」、「こんなことやってる人がいる」、「こんな景色が見られるよ」。

雑貨屋店主というか、もはや、観光案内所的な立ち位置。観光パンフレットには載っていないようなことも教えてくれます。

思い出が詰まった商店街通り。懐かしい「伝言板」

学生時代の思い出が詰まった米子で、ユミさんが一番記憶に残っているもの。それは、今の『ランドアンドイヤーズ』がある場所にあった「伝言用の黒板」

階段を上ったところに黒板があったそうで、ケータイを持たないころ、そこには誰かへのメッセージや、誰かの思いがつづられていたそう。

そして『ブリコラージュ』店内には、大きな黒板が飾ってあります。

ここに書かれているのは、今までお店に来てくれた子どもたちの名前。

ユミさんの記憶に濃く刻まれた、今はない本通り商店街の黒板。そしてまた『ブリコラージュ』の黒板に書かれた子どもたちの名前も、この子たちの記憶に刻まれていくのかなぁ?

どっちにしろ、ここ『ブリコラージュ』をはじめ、米子の街で、たくさん楽しい思い出を作っていって欲しいなぁと思うのでした。

Bricolage

ブリコラージュ
電 話:080-3887-7341
住 所:鳥取県米子市茶町27 石川ビル1F [MAP]
営 業:11:00~17:00*火・木・土曜のみ営業

休 み:月・水・金・日曜
駐 車:なし

情 報:Instagram

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編集部あつきち

タウン情報ラズダ編集部

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タウン情報ラズダ編集部。鳥取県米子市、白ネギがおいしい町出身。

好きな食べ物は旬の野菜とくだもの、大豆製品。夏に見るツヤッツヤなナスと、冬のぶっくり太ったカブを見つけると、うれしくてテンションが上がります!

取材先で感動した場所は隠岐の島「摩天崖」、思い出の取材先は境港市「ポパイ」と大田市「Cafe Asbach」。
偶然が生む発見が大好物!ハプニングは好きな方です!

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