南部町『オアシス』いにしえの牛骨ラーメンを求めて
南部町の老舗食事処『オアシス』で古き良き牛骨ラーメンを
食べなきゃソンソン!vol.115@南部町
まだ「牛骨ラーメン」が一般には認識されておらず、“昔懐かしいラーメン”としか言われていなかった2006年ごろ。当時、私は古いお店を中心に、隠れた「牛骨ラーメン」を探して食べ歩きました。
しかし「牛骨ラーメン」がメジャーになるにつれ、未食のお店をそのままに・・・。
そこで、改めて食べ歩こうと思い立ち、創業1974年の喫茶・食事『オアシス』へ。
伝統の味に2代目の感性を加えて進化を続ける一杯
17~18年前から、元は和食の料理人だったという2代目・山本正二さんが継いでいる『オアシス』。
ラーメンは基本の「ラーメン」に「焼豚ラーメン」、「味噌ラーメン」、「五目ラーメン」。そのほかに、丼もの、定食類まで揃う。この日は基本の「ラーメン」をいただいた。
クリアなスープは、牛骨特有の甘い香りがふわり。スッキリとしながら、折り重なるようなうま味があり、奥深い味わいだ。
牛骨をメインにしながら豚や節類も使い、先代から受け継いだラーメンに改良を加えているそう。
時代に合わせて進化したおいしさと言っても良い。振りかけられた黒胡椒が味を引き締める。
麺はやや太めのモチッとした縮れ麺。牛骨ラーメンは加水低めの細麺を使うところが多いが、ブラッシュアップされた牛骨スープにはこちらの方がよく似合う。
トッピングはチューシュー、モヤシ、ネギ。肉の質感を感じるチャーシューが牛骨スープに合っていて美味ですね。
シンプルなトッピングながら、美しい盛り付けに和の職人らしさを感じます。
帰り際に「職人ならではのおいしさがありました」と伝えると、「ありがとうございます。でもラーメンが一番怖い」と店主。
先代から受け継いだ伝統に、正二さんの料理人としての思いを加えたうまい一杯を堪能した。
ちなみに、どんぶりに書かれた電話番号は4桁。創業時から使っているどんぶりだそう。
ごちそうさまでした。
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この記事を書いた人
フリーカメラマン
めんあるき
本職はフリーカメラマン。ラーメンの食べ歩きをライフワークとする自他ともに認めるラヲタカメラマン。その他B級グルメをはじめ、美味いもの大好き。地元フリーペーパーLazudaにて連載コラム「食べなきゃソンソン!」も執筆中。
【ブログ|麺ある記 山陰 ~松江・島根・鳥取・ラーメンの旅~】
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