焼き型は先代から継ぐ宝物。たい焼き店『らっぱや大谷商店』-鳥取市

編集部あつきち
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手の平サイズのたい焼きが自慢!地元を思い出す懐かしい味わい

鳥取市の川端銀座通りにある、緑色ののれんが目印のたい焼き屋さん。

『らっぱや大谷商店』。

この店構え、懐かしく思う地元の方も多いはず!だって、『らっぱや』さんの創業はなんと大正末期。

地元ではあまりにも有名なお店なので、存在を知ってはいましたが、私は今回が初訪問!

店に入るなり、店主が可愛らしい笑顔で「いらっしゃい」。

わたし「大正末期からあるってすごいですね。」

店主「もう、100年みたいなものね」

わたし「お母さんは何代目~?」

店主「3代か4代目かしら。はしくれものですよ」

謙遜しつつ笑みを浮かべるお母さん、笑顔がかわいい!

たい焼きは1枚1枚焼き上げる「天然もの」。

店主が手に持つ焼き型は、創業当時からあるすご~~く大事なお店の道具。1952年の大火災「鳥取大火」の時、当時の店主が型を抱え避難し、唯一残った道具だそうです。

今は製造されていないものなので、お店にある10丁が最後。

店主「焼き型だけあれば、たい焼きを作り続けられると思ったのかしらね」

シンプル素材ながら、先代の思いも引き継ぐ名物たい焼き

焼き加減を調整しながら、一つひとつ丁寧に焼き上げる自慢のたい焼き。

思わず「かわいい~!」と声が漏れちゃうぐらい、小さくて可愛らしいサイズ感。

小さくも味の満足度は大!

生地は薄焼きでありながらモチモチで、中のあんこはやさしい甘さ。

「特別なことはしていない」と話す店主。生地は小麦粉と水のみとシンプルで、手作りのあんこは先代がこだわっていたという北海道産小豆を使い手作りしています。

初代から続く“たい焼き愛”を今なお引き継いでいること、それが地元で愛され続ける理由なのだと感じました。

何個でも食べられそうな『らっぱや』のたい焼き、2つをあっという間に完食。ちなみに、店主の幼いお孫さんも『らっぱや』たい焼きのファンとか。

それにしても・・・

なんで『らっぱや』?

創業当時、お店の目印にと、本物のラッパを屋台に吊るしていたことから『らっぱや』と名付けたんだとか。楽器をぶら下げるなんて斬新!

わたし・店主「なんでラッパだったんでしょう?」

現店主と話しながら、2人とも首をかしげていました(笑)。

『らっぱや』周辺は“昔と今を行き来する”楽しさがある

『らっぱや』があるのは鳥取市の川端銀座。昭和の雰囲気漂う通りです。

昔はすごく栄えていた場所で、近距離に2つも映画館があったらしい。

「映画館やパチンコ屋がたくさんあって、夜でも昼間みたいな賑わいだった」と『らっぱや』店主は言っておられました。

今の川端銀座には、『らっぱや』や創業70年以上のコーヒーショップ『阿部珈琲』などの老舗が立つほか、空き家を改装したカフェやおしゃれなセレクトショップが並びます。

懐かしさを感じながらも、新しい出会いにもワクワクできる川端銀座を歩いてみてください。

『らっぱや大谷商店』の場所

『らっぱや大谷商店』の住所は鳥取市川端2-112。

袋川沿いにある有料駐車場「本町パーキング」に止めて行くのがオススメ。

らっぱや大谷商店

ラッパヤオオタニショウテン
電 話:0857-22-5634
住 所:鳥取県鳥取市川端2-112 [MAP]
営 業:10:00~18:00*なくなり次第終了
休 み:水曜
駐 車:なし

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編集部あつきち

タウン情報ラズダ編集部

編集部あつきち

タウン情報ラズダ編集部。鳥取県米子市、白ネギがおいしい町出身。

好きな食べ物は旬の野菜とくだもの、大豆製品。夏に見るツヤッツヤなナスと、冬のぶっくり太ったカブを見つけると、うれしくてテンションが上がります!

取材先で感動した場所は隠岐の島「摩天崖」、思い出の取材先は境港市「ポパイ」と大田市「Cafe Asbach」。
偶然が生む発見が大好物!ハプニングは好きな方です!

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