【山陰で自然あそび】幻のヘビに、光る花⁉ おさんぽ途中で見つけた草花&生き物【山陰キャンパーの自然コラム】
山陰のキャンプ場への道すがらで見つけた草花&生き物
どうもこんにちは、山陰キャンプをこよなく愛する自然観察指導員「松本製作所」です!
自然豊かな山陰で楽しむキャンプ。その魅力は現地での宿泊だけにあらず、キャンプ場へ向かう道中の足元にも、すてきな発見がたくさん転がっています。
今回は、キャンプ場への道すがらで見つけた、珍しい生き物、すてきな花言葉を持つ草花などをご紹介。
地元にはまだまだ知らない魅力がたくさん溢れていますよ。
※野生のヘビの画像を含む記事です。苦手な方は閲覧をお控えください。
花言葉は希望!そして、飲みすぎ注意!
花の名前:ショウジョウバカマ
開花時期:3 月~ 4 月ごろ
今年の春、キャンプ場への道すがらで見つけた「ショウジョウバカマ」(猩々袴)。早春に花が咲き、見つけると「春が来た!」とテンション上がる花のひとつです!
いち早く咲くのは理由があり、気温が低い冬でもロゼット状に地面に張り付いて葉を広げているので、日射で暖まった地面の熱で葉の温度も上がり、光合成が盛んになるから。ちなみに「ロゼット状」とは、タンポポの葉を想像してもらうと分かりやすいです。
ちなみに名の由来は、もののけ姫にも登場する森の賢者“猩々”からだそう。日本に古くから伝わる伝説上の生き物でお酒が大好きな赤い顔をしているとか…。そこから花言葉の「飲みすぎに注意して」が来ているんですね。
幻のヘビ「シロマダラ」発見!
生き物の名前:シロマダラ
発見した日:2022年9月5日
こちらは“幻のヘビ”と呼ばれる「シロマダラ」。日本には約40種類のヘビがいるそうですが、沖縄など南西諸島に種類が多く、それを除くと北海道から九州に生息しているのは8種類だそうです。
よく聞くヘビとしてはアオダイショウ、シマヘビ、ヤマカガシ、マムシ位でしょうか。日本に昔から生息しているのに、ほとんど見かけないヘビとして有名なのがこのシロマダラです。“幻”の理由としては夜行性、かつ個体数も減っていてほぼ見かけないからだそう。
ちなみに島根県では準絶滅危惧種に指定されています。そんな幻のヘビが自宅玄関前で発見されました!有識者にも聞いてもらいましたが「自然が残っていることで出会える貴重な出会い」とのこと。ありがたいですね!
不思議な植物! 別名「ユウレイタケ」
花の名前:ギンリョウソウ
開花時期:4月~8月ごろ
ツツジ科ギンリョウソウ属の多年草「ギンリョウソウ(銀竜草)」。
腐生植物と言って育つために必要な栄養を菌類から得る植物です。植物=光合成ではないんですね。日の当たらない湿った場所に咲き、白く透き通った姿から銀竜と名付けられました。同じような理由で「ユウレイタケ」とも言われています。
妻と娘が犬の散歩中に「お父さん!なんか光ってる花があったよ」。妻も「今まであんなの見たことないわ」と。自分も初見でした。中々見る事が出来ない珍しい植物のようですね。
この植物を語る上で避けられないのがゴキブリとの関係。森林に生息するモリチャバネゴキブリが、果肉を食べて糞に含まれる種子を散布しているのだそう。こういうのを相利共生と言います。(テストで出ますよ!)
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この記事を書いた人
松本製作所
山陰で訪れたキャンプ場は数知れず。アウトドアをこよなく愛するラズダスタッフ。自然観察指導員の資格を持ち、珍しい草花や生き物も大好き!
自然と共創プロジェクト「camp until returning」運営中。
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