奥出雲の棚田を彩る美しいイベント「たたらの灯」。その裏方を編集部がお手伝い【参加者も募集中】
10月9日開幕!奥出雲の名物ライトアップイベント「たたらの灯」のお手伝いに行ってきた
島根県奥出雲町の追谷地区。かつての「たたら製鉄」の名残がそこかしこに広がる棚田風景は、国の重要文化的景観に登録されています。
そんな美しい田園風景がこの時期、夜になると・・・
こちらのライトアップイベントは、その名も「たたらの灯」。
2015年の第1回開催以降、今ではすっかり奥出雲町の秋の風物詩となった名物なんです。
2022年の開催は2022年10月9日(日)~10月29日(土)。毎日夕暮れ~21時ごろの間、やわらかな灯りに包まれます。
今回の体験レポートは、こちらのイベントを見てきた!
・・・ワケではなく、超地味!だけど、名物イベントに欠かせない「ペット蛍」の制作・調整のお手伝いへ。
この灯り、実はペットボトルを使った、手作り感満載の照明。それが約1万個も連なることで、昼間とは打って変わった、幻想的な景観をつくり出すんですよ~!
小さなことからコツコツと。追谷地区のみなさんと一緒にお手伝い
お馴染みとなりつつある、ラズダのネタ元「しまね関係人口マッチング・交流サイト しまっち!」で見つけた今回の企画。
奥出雲町で開催されるイルミネーションイベント「たたらの灯」の灯りづくりのお手伝いです。
今回参加したお手伝いの内容は、ペットボトル製の照明「ペット蛍(ペットボタル)」の修理と調整がメイン。
灯りが点かないペット蛍を一度分解して、
メッチャ地味!!
これまで体験してきた取材の中で、一番地味かもしれん(笑)。
だけど、点かないペット蛍をそのままにしておくと、灯りもまばらになって見栄えも良くない。なので、この地味~な作業こそが、名物イベント「たたらの灯」を支える重要なミッションなんです!
昨年度、開催した際は灯りが点かないものが多く、いろいろと大変だったそう。何しろ約1万個もあるので、人手が足りない・・・!
そこで今回、「しまっち!」でサポーター募集を行っているそうです。
単純作業が続くので、作業中は地元の方とおしゃべりタイム。
「山あいの集落」と聞くと、どこか閉鎖的なイメージがあったけど、追谷地区のみなさんはフレンドリー!「マイナポイントってどうしたらもらえるん?」なんて、他愛ない会話も。
秋空の下、棚田を抜ける風を受けながら、口を動かしつつ、手も動かしつつ。
米子の地域団体が奥出雲町を盛り上げ中!?
イベント「たたらの灯」を企画・運営しているのは追谷自治会。そして、そのお手伝いを地域団体「楽笑本舗」が行っています。
「楽笑本舗」は、追谷地区の住人と一緒に、追谷活性化協議会「ぼくらの学校」を結成。2019年春から田植えや稲刈り・ハデ干し体験といった、追谷地区の活性化プロジェクトを行っています。
奥出雲町の追谷地区で行われる地域イベント。そのお手伝いをしている「楽笑本舗」、実は米子市に拠点があります。
「楽笑本舗」、県境をまたいで、鳥取県米子市と島根県奥出雲町の2拠点で活動中。
・・・
なんで米子の団体が奥出雲町へ!?
楽笑本舗が活動をスタートさせたのは、鳥取中部地震が起きた2016年。被害を受けた地域で本の読み聞かせと、音楽を交えた「わくわくおはなしの会」を各地で開催したのが始まり。
活動を通して「日本全体を元気にしたい!」と考えた代表の山本さん。起業体験イベントやSNSなどを通して、情報収集を続けます。その後、縁あって追谷地区の米農家さんから“遊びにおいで!”と声をかけられ、山あいの地域コミュニティへ飛び込み!
山本さんの気さくな人柄も相まって、追谷地区のみなさんから受け入れられた楽笑本舗。古民家カフェをお手伝いするなど、精力的に活動を続けます。
その後、地元住民を巻き込み追谷活性化協議会「ぼくらの学校」を結成。地域ぐるみで農業体験イベントなどを開催しています。
高齢化が進む地域にあって、人手不足は最重要課題。その中で、地域外から人を集めてくれる楽笑本舗と追谷地区の関係は、持ちつ持たれつのステキな関係なんですね~。
そうそう、最近では追谷地区の拠点として古民家「秋鹿屋(あいかや)」の修繕プロジェクトも実行中。
松江藩おかかえの鉄師(たたら製鉄の経営者)である「卜蔵家(ぼくらけ)」のふいご職人が住んでいた古民家。2階には「たたら製鉄」で使われたと思われるふいご、食器類など、貴重なものがいっぱい!
各種体験イベントでは、ここが休憩場所などの拠点として利用されています。
今回、私がおじゃました「たたらの灯」イベント以外にも、企画があるのでHPもチェックしてみてください!
地域の子どもたちも参加!残すは「差し込み」のみ(助っ人募集中!)
今回、私は午前中のみの参加でしたが、午後からは稲刈りを終えた米作りのプロたちが参戦!
山本さんいわく、「追谷地区のみなさんは団結力がスゴイ!」とのこと。この写真から見る参加率の高さからも、団結力の強さが伺えますね~。
地域の子どもからおじいちゃん・おばあちゃんまで、様々な世代が参加されてます。
こういった一堂に会する機会って、コロナ禍以降、めっきり減ったので、参加されたみなさん、作業は大変だけど心なしか楽しそう(笑)。
肝心の作業はというと、なんとかセッティング完了。残すは10月9日の開幕を待つばかり。
・・・ではなく!
残すは10月9日(日)の開幕当日、9~12時にペット蛍の差し込みがあります!
みなさんで整備した約1万個のペット蛍を、会場となる棚田に差し込んでいく作業。言うまでもなく、人手が欲しい!
ってことで、「しまっち!」ではサポーターを引き続き募集中。
作業終了後、夕方の点灯まで時間がありますが、大きな公園『みなり遊園地』で遊んだり、そば巡りしたり、温泉入ったり。せっかくなら奥出雲周遊も。
イベント初日は打ち上げ花火も上がるので合わせて要チェック。
ふるさと島根定住財団HP「しまっち!」とは?
今回のイベントを見つけたのは、ふるさと島根定住財団の新しいHP「しまね関係人口マッチング・交流サイト しまっち!」。
「しまっち!」は自分なりのペースや参加方法で、島根の人・まちと交流できるポータルサイト。
現在、イベント・プログラムなどに参加する「サポーター」に加え、プログラムの主催者・地域団体などの「オーナー」も募集中みたい。興味がある方はHPをのぞいて見て!
HPはこちら》しまね関係人口マッチング・交流サイト しまっち!
鳥取・島根のお仕事情報
この記事を書いた人
タウン情報ラズダ編集部
編集部いしやん
島根・鳥取のタウン情報誌ラズダ編集部スタッフ。島根県松江市出身→浜田市→大阪→奈良→松江市在住。
「日刊webラズダ」では編集デスクを務めています(ただの机です)。喫茶店の冷えたおしぼりと、帽子が大好物な三十路。
日刊webラズダでは主にグルメ、ショップ、キッズ関係の記事を担当しています。あ、あとバツイチ&2児のシングルファーザーです。(←どうでもいい??)
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