整理収納から始める防災対策。誰でもすぐに実践できる3つのコツ【おかたづけ“エバラPOINT”vol.31】
スッキリ&キレイな収納だけじゃダメ!今から「防災の整理収納」始めてみませんか?
みなさん、こんにちは!倉吉市在住の整理収納アドバイザー・エバラです。
一見するとスッキリ、片付けられた快適なお部屋。だからといって、必ずしもそれが災害時に備えられたお家・お部屋とは限りません。
目の前のキレイだけではなく、忘れた頃にやってくる災害に備え、命を守る整理整頓を意識してみませんか?
毎年9月は「防災月間」。この機会に今回は、防災を意識した収納における、まずは気を付けたい基本の3つのポイントをご紹介します。
防災を意識した整理収納のコツ3選。今からでも始められる基本テクニック&考え方
【その1】避難経路の確保
いざという時、明るい時間ばかりではありません。停電が起きれば真っ暗になり転倒やケガの原因になります。火災が起きれば煙で視界が悪くなります。
モノや衣類が床に散乱したまま、玄関に届いたまま置かれている荷物、階段や廊下の脇に置いたままのモノ。そういったモノが点在していると、通路をふさぎ、避難経路を確保できなくなります。
まずはキチンと収納する場所を決める事。そして、普段からリビングなどの床にモノを置かない習慣(orクセ?)を身に着けるようにしましょう。
【その2】高いところに重いモノを置かない
地震の際、モノによってケガや命を落とす人は8割にもなると言われています。それくらいモノは時として凶器にもなる要注意物。
家の中の高いところへ、使用回数の少ない家電や、大きなモノ、手放したい置物などをついつい置いていませんか?
まず、収納する棚には耐震対策を施し、中には滑り止めシートなどを敷いておくのもオススメです。(100均の耐震ジェルシートも◎)
高い場所にはできるだけ軽いモノや柔らかいモノを収納し、重くて固いモノは下の足元に近い場所へ収納するようにしましょう!
【その3】モノに指定席を決めておく
いざ非難する時にモノを探している余裕などありません。毎日持ち歩く携帯電話、鍵、財布などの貴重品を、洋服の中や玄関、リビングといろんな場所に置いていませんか?
いざという時にあっちやこっちからモノを取る時間や余裕はありません。そもそも冷静な判断自体ができなくなっています。
普段からなるべく、ひとまとめにして指定席を決めておくことを心がけてください。トレーなどを用意しておくのもオススメですよ。
また、カセットコンロはあるけれど、それに使うカセットガスが見当たらない……。なんて事にもならないよう、一緒に使うモノは「セット収納」をするようにしておくと便利です。
【合わせて読みたい】「使うモノ」と「その使用先」はセットでまとめて片付けの手間を削減
何よりも大事なのは家族で共有しておくこと
いかがでしょうか。防災を意識した整理収納術。どれも言われてみれば「当たり前じゃん!」と思うことでも、仕事や家事・育児で忙しく、ついつい投げっぱなし、“後でやろう”と問題を先送りにすることも少なくないと思います。
とはいえ、いつ起こるか分からないのが災害の怖さ。
今一度、家族で話し合ってみませんか?
前回のコラムで、お片付けのポイントに「家族でモノの情報・場所を共有する」ということを紹介しました。防災も同じです。自分ひとりが知っているだけでは、もしも“モノの場所を知っている自分が動けなかったら”どうなるでしょうか?
毎年9月は「防災月間」です。この機会だけでも、防災について晩ごはんの時にでも、お話してみませんか?
防災対策、まずは話すところからでも始めましょう!
鳥取・島根のお仕事情報
この記事を書いた人
整理収納アドバイザー
教えてエバラさん
「田舎で片付ける女」こと、整理収納アドバイザー1級・2級認定講師の資格を持つ“おかたづけ”のスペシャリスト。出会った人を元気にしてくれるエネルギッシュな人柄で、3人の子育てをしながら講演、テレビ出演、個人宅へのお片付けサービスなど幅広く活動。毎日の家事や生活を快適に送れるお家作りのお手伝いをしています。
山陰各地で「おかたづけ」に関する講演のほか、テレビ・ラジオ・雑誌等、出演、執筆も多数。
タイのバンコクで発行されている東南アジア初の最も歴史と信頼のある日本語新聞「バンコク週報」にも連載中。鳥取SDGs伝道師。
【教えてエバラさんの過去記事一覧はこちら】
鳥取県【整理収納アドバイザー 江原朋美】(HP)
田舎で片付ける女の日記(ブログ)
Instagram