奥出雲町『亀嵩駅』はそば屋を併設する物語のある駅舎【山陰の駅】
山間の小さな町で、おいしい香りも漂わせる名物駅『亀嵩駅』
車社会の山陰では、駅や汽車を日ごろから利用している人は少数派。とはいえ、学生時代に通学で乗っていた、実家に帰る時は汽車に乗ったなど、乗っていた期間や回数が少ないゆえに、記憶には色濃く残っているのでは?
ということで、高校時代に汽車通学だった、山陰の情報誌ラズダ編集部の私、いしやんが地元の駅を紹介。(電車じゃなくて「汽車」!これ大事!)
今回は奥出雲町の『亀嵩駅』へ行ってきました。
亀嵩駅の場所
『亀嵩駅』はJR木次線の駅。住所は島根県仁多郡奥出雲町郡340。
「亀嵩」は松本清張著の名作「砂の器」にも登場し、ファンの間では聖地として人気のある場所。近くには記念碑もあります。
亀嵩駅の駅舎を探検
車は駅舎の前に数台分とめられます。
駅舎は小さいながらも木造で、雰囲気抜群。駅名が記された看板も旧字体で、歴史の深さを感じさせます。
入り口に吊るされた公衆電話の看板も、長い歴史を物語るアイコンのひとつ。
入って左の窓から陽光が降り注ぎ、外から見るよりも、中は思った以上に広く感じます。
現在は無人駅となっていますが、駅員さんがいたであろう場所など、かつての名残がそこかしこに。
しっかりと使い込まれた待合のベンチも、その歴史の深さを物語っているようです。
『亀嵩駅』に入ると、とってもいい香りがします。
その正体は駅舎の中にあるそば屋『扇屋そば』。手打ちした「出雲そば」が味わえるお店で、確かな味や深い歴史に加えて、駅舎の中にあるそば屋さんという珍しさも相まって、人気を集めています。
汽車の待ち時間にそばをズルズルっといくのもいいですね~。
『扇屋そば』の詳細はこちら↓
【亀嵩駅舎内の扇屋そば│石臼挽きの国産そば粉を使った手打ちそば】
駅に訪れる直前、奥出雲おろち号が来ていたようで、駅舎の周りには人がちらほらいました。
単線ってだけで、何だか映画や物語のワンシーンみたいな情緒があります。
「また乗りに来てね!」
ボーっとしたくなったら来ます!(汽車にも乗ります!)
学校へ行ったり、誰かの家へ行ったり、就活に行ったり。都会に比べて乗降人数が少ないとはいえ、この『亀嵩駅』には数字以上の物語がありそう。
都会の人にとっては“いつも”の乗り物でも、車社会の山陰の人にとっては、汽車・列車に乗る事がそもそも特別なこと。そう考えると、汽車や列車に乗る、駅に行くだけで、特別な時間が過ごせるのって、山陰の特権!?(飛躍しすぎかな 笑)
まだまだ山陰にはたくさんの駅があるので、また行ってみたいと思います!
みなさんには「思い出の駅・路線」ってありますか?
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この記事を書いた人
タウン情報ラズダ編集部
編集部いしやん
島根・鳥取のタウン情報誌ラズダ編集部スタッフ。島根県松江市出身→浜田市→大阪→奈良→松江市在住。
「日刊webラズダ」では編集デスクを務めています(ただの机です)。喫茶店の冷えたおしぼりと、帽子が大好物な三十路。
日刊webラズダでは主にグルメ、ショップ、キッズ関係の記事を担当しています。あ、あとバツイチ&2児のシングルファーザーです。(←どうでもいい??)
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