鳥取県出身のマンガ家といえば、『ゲゲゲの鬼太郎』の作者・水木しげるさんに、『名探偵コナン』の青山剛昌さんなど、日本はもとより世界的にも有名な巨匠がすぐに思い浮かびますよね。

この二人と共に「まんが王国とっとり」の三巨匠のひとりに数えられるのが、鳥取市出身の谷口ジローさん。

2017年に逝去されるまで、数々の作品を発表し、鳥取県を舞台に描いた作品も多数。
作品は20近くの言語に翻訳されるなど、他の巨匠同様、世界が認めたマンガ家の一人です。
こうしてみると、世界に通用するマンガ家を３人も輩出した鳥取県は改めて「まんが王国」だなぁと今更ながら実感しますね。

マンガはあんまり詳しくないな～という人も『孤独のグルメ』は知ってるという人も少なくないのでは？

そう、この『孤独のグルメ』の作画を担当したのが谷口ジローさんなんです！

今年は、谷口ジローさんの画業50周年に当たる年です。

この記念すべき年に、谷口さんの業績を振り返り、その魅力に迫る原画展を、全国に先駆けて、出身地・鳥取県の２つの会場で開催することになりました。
この記念原画展、鳥取市と米子市の２会場で、それぞれ異なるテーマで同時開催しているんですよ。

イベントの詳細はコチラ↓
まんが王国とっとり「谷口ジロー漫画家デビュー50年記念原画展」

１つ目の会場となるのは、米子市中町の「米子市美術館」。
こちら米子会場では『描くひと 谷口ジローの世界』と題し、70年代デビュー当時の初期作品から未完の遺作まで幅広い作品の原画約200点を紹介します。

それぞれの原画を「物語」「風景」「色彩」といったキーワードで読み解きながら紹介しています。
谷口さんのマンガ家としての歩みそのものを振り返ることができる感じでしょうか。

卓越した画力で緻密かつ、繊細に描かれた作品は見るものを圧倒します。
海外では国内での評価を上回るほどの高い評価を得ている、というのも納得です。

もうひとつの鳥取会場となるのは鳥取市の「ギャラリー鳥たちのいえ」。

ここでは『谷口ジローの世界2 描かれた鳥取』と題して、谷口作品の中から「鳥取が舞台になった名作の原画」をテーマに、約50点の原画を紹介予定。

父と、そして故郷との和解を語る『父の暦』、謎多き14歳の日々を再訪する『遥かな町へ』など谷口ジロー作品の背景となる山陰の街。
谷口作品で鳥取は様々な表情に描かれ、物語に幾重もの彩りを与えています。

ほかにも『魔法の山』『貝寄風島』『孤独のグルメ』から、鳥取を描いた原画を展示します。

「この場所、知ってる！」「見覚えある風景だなぁ」なんて感じる作品も見つかりそうですね。

いずれの会場も２月21日（日）まで開催していて、無料で鑑賞できますよ。

それぞれテーマが異なるので、ぜひとも２つの会場に足を運びたいものです。
ずーっとファンだという人も、そうでない人も、この機会に郷土が生んだ偉大なマンガ家の作品にふれてみてはいかがでしょうか？

もちろん、マスクの着用や入館時の検温に協力するなど各自感染対策はしっかり行って、安全に楽しく”谷口ジローの世界”を堪能しましょ。

イベントの詳細はコチラ↓
まんが王国とっとり「谷口ジロー漫画家デビュー50年記念原画展」